こうじマガジンNO.50(2002.11.20)  

「シトラスパーク瀬戸田」

瀬戸田町のかんきつテーマパーク「シトラスパーク瀬戸田」が、
施設を運営する第三セクター会社を3月末に解散し、
来年4月から瀬戸田町直営の農業公園として
再出発することになりました。

累積債務は1億円を超えており、
当初の年間30万人の入場見込みに対して、
近年は9万人をきる状況になっていますので、
実質的には経営破綻といえると思います。

開業時の総工費は54億円で、
そのうち広島県は20億円かけて、
世界のかんきつ類約600品種を
収集・展示している展示温室を整備しています。

また、それらの管理費として
毎年300万円程度委託費を払っているという現状です。

当面これらをどうするのか、が
県としての課題となりますが、
しまなみ海道ブームに沸いた99年度に
52万人の入場者があったことを考えますと、
リピーター客を獲得できなかったことや
長期経営見通しの甘さ等、
厳しく経営責任を問う必要があると思っています。

私も平成11年に家族で遊びに行きましたが、
展示物も興味を引くものがなく、
サービスも不十分で、
これで大丈夫だろうかと不安を持ちました。

ここと同じく三セクパークが破綻して、
市営公園に転換した例は呉ポートピアパークがあります。

ここの場合市財政の持ち出しは
年1億6千万円に上っています。

ポートピアの倍の面積13haあるシトラスの敷地を
どう管理していくのか、
町直営の場合の財政負担は多額に上るものと思われます。
県も絡んで、今後どのように活用していくのか、
十分な検討が必要です。

しまなみ海道沿いにはもう一つ、
県立因島フラワーセンターがあります。

ここも毎年の運営費が約1億円(農業開発公社に委託)で、
入場料収入が2500万円程度で、
広島県の持ち出しは毎年4000万円近くに上っています。
早晩この施設も見直しが必要になると思います。

この問題は、不良債権処理の問題で、
金融機関への公的資金注入には
厳しい経営責任の追及が必要なのと同様、
3セクあるいは事業主体への責任追及を
厳しく行っていくよう監視して参ります。

<主な行事>

11月12日(火) 広島政経塾参加依頼(企業あいさつまわり)

11月13日(水) 国道工事事務所(南区東雲)に陳情

11月14日(木) 広島政経塾参加依頼(企業あいさつまわり)

11月15日(金) 特定疾患、廃棄物処分場について打ち合わせ

11月16日(土) WAAPで自主トレ

11月17日(日) 保育園バザー

11月18日(月) 宇品ジャスコ前街頭演説、企業あいさつまわり

11月19日(火) 農林委員会 シトラスパークについて質問


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