こうじマガジンNO.55(2002.12.27)  
「2003年の予言」

12月4日(水)に、修道高校の先輩でマツダにご勤務の先輩から、
「藤原直哉先生講演会」のお誘いを受け、
参加してまいりました。

藤原先生は40代のエコノミストで、
日銀ご勤務の経験もあり、
講演もたいへん興味深いものでした。

今回はこの講演から私なりに3つの予言と申しますか、
来年以降の日本の姿を想定させる
お話の部分を抜粋してみたいと思います。

まず第一は、アメリカによるイラク攻撃はない、
というものです。
報道では5万人規模の陸上兵力を展開ずみ、
とされていますが、大規模な軍事衝突はなく、
政権転覆のための小規模の衝突に終わる、
という見通しです。

理由は、アメリカでは現在、
日本のバブル崩壊に似た現象が進行中であり、
テロ戦争に勝利できる勢いはない、
からだそうです。

アメリカは、産業競争力の国家的回復に失敗し、
金融技術を使った虚構の金融を
大規模に立ち上げ拡大させていきましたが、
この瓦解が始まっているということです。

金融デリバティブの残高は
1ケイ3000兆円ともいわれています。
日本のバブル崩壊によって
不動産投資を中心に
1100兆円が失われたと言われておりますので、
たいへんな数字です。

第二は、4月以降日本はインフレになる、
というものです。
これは単なるインフレでなく、
戦後のインフレを連想させる
ハイパーインフレに繋がる可能性があるとのことでした。

4月以降というのは、
来年3月までに小泉総理が示した金融再生工程表を実施する、
としたことを受けています。
銀行の国有化、公的資金の注入という工程が実施されると、
大手企業の倒産に火がつき、
円安等の外部要因が重なると
一気にインフレに向かうというものです。

藤原先生はハイパーインフレで
貨幣が紙切れ同然になった場合、
いわゆる国家の崩壊と
その再生の過程を学ぶために、
今年旧社会主義国のポーランド・ハンガリー・旧東ドイツに
行かれたそうです。

ちょうど私も昨年、
ロシア・ハンガリー・ブルガリアと回ってきましたので、
この点は共鳴できる部分が多かったのですが、
失業者が通りにあふれているなかで、
貧富の差が拡大し、
マフィア等の力が制する状況、
というのが現状です。

ロシア・ブルガリアは農業国なので、
食うに困るということはないようでしたが、
日本の場合はわかりません。

ここで第三の予言ですが、
日本伝統文化のルネッサンスにより、
新時代への突破口を見出す、
というものです。

市場メカニズムでは
自分のことを考えるのが一番大事なことであり、
他人の心配や世の中の心配は神がやるのであるから、
人間はそんな取り越し苦労をしないで
我欲に専念するのが一番という発想です。

一方、日本およびアジアの伝統的な考え方では
「世のため人のため」とよくいわれるように、
まず始めに世の中のことを考え、
次に他人のことを考えるというのが
正しい順序であると了解されています。

この考え方と、淘汰された人間も
ネットワークで救っていくという
ヨコ社会のリーダーシップが生かされれば、
市場主義に替わる新しいシステムが
日本発で発信できる、というものです。

漠然としていますが、
日本を中心とした新しい繁栄のシステムができるというのは、
松下幸之助氏の予言にも似ています。

キーワードは、価値観、
ヨコ社会のネットワークとリーダーシップ
ということになりますが、
来年あたり具体的に見えてくるのではないか、
いやわれわれが創り出していかねばならないと、
最後は非常に元気になるお話でした。

来年はさらに頑張っていかねば、
と決意いたしております。

<主な行事>

12月18日(水) パワーウォーク 丹那町。
        南区民祭り懇親会、公明支部会

12月19日(木) パワーウォーク 霞団地。

12月20日(金) パワーウォーク 丹那町。

12月21日(土) パワーウォーク 丹那町。
        選対本部懇親会。

12月22日(日) 「風の祭典」忘年会。

12月23日(月) 

12月24日(火) 風邪で体調崩す。

12月25日(水) 年賀状他、事務処理。

12月26日(木) 尾道市へあいさつ廻り。

   (※パワーウォークとして、一日50人の方にお会いすることを目標に
   南区を訪問して歩いています。)

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