こうじマガジンNO.79(2003.11.13)  

「衆議院議員選挙」

11月9日は衆議院議員選挙の投開票が行われました。
まず投票率ですが、県全体で58.58%で、
広島1区は51.29%(南区は51.27%)でした。
ちなみに4月の県議選では、
県全体で48.94%、南区で41.85%でした。
いずれにしても投票率は低下傾向にある、
ということが言えます。

今回の選挙結果の中で私が重要だと考えていますのは、
@ 低投票率の中でも、民主党の比例票が倍増したこと、
A その比例票は、小選挙区ではほとんどが
  民主党の候補者に投票していると考えられること、
B 社民・共産が半減する中で、
  公明票は得票を伸ばしていること、の3点です。

まず@についてですが、4月の地方選では
民主党の存在感はほとんどありませんでした。
国政選挙と地方選挙の違いはありますが、
たった半年の変化で、つまり総選挙の前哨戦である
政局戦・政策論争(マニュフェスト、政権交代論等)で、
自民党は失敗し民主党は成功した、ということです。

さらに、「候補者を知っていること、
誰かに投票を頼まれること」が投票行動の
決定的要素だと考えられていましたが、
今回は「候補者を知らなくても、
誰かに頼まれなくても民主党に、
選挙区ではその候補者に投票する」
という現象が起こりました。

地域団体・業界団体等を後援会として組織し、
その構成員に投票を頼む、
候補者はそれによって知名度を上げる、
という旧来の運動論は今回は通用しなかった、
ということです。

また、南区の民主党比例票は20674票で、
柿沼候補の得票は20016票ですから、
Aつ目のポイントが指摘できます。
南区では岸田氏のプレゼンスが圧倒的でした。
しかし岸田氏の得票は30500票で、
岸田氏を推薦した公明票の9118票を差し引くと、
柿沼氏と拮抗します。

自民・公明票が分裂してしまうと広島2区のように、
民主候補の松本氏が小選挙区で
当選することができたわけです。
彼は松下政経塾の後輩で、非常に良く頑張ったと思います。
今後の活躍を期待している一人です。

柿沼氏・松本氏どちらも地域や業界で知名度があって、
後援会組織があるわけではありません。
それでもこれだけ得票できた、ということは、
有権者側の変化つまり「誰かに頼まれても
投票は自分で決める、自民党は信用できない」
ということだと思います。

これは消費税導入・PKO派遣の際の社会党の躍進、
政治改革をめぐる日本新党の躍進といった
ワンイシューで一過性のブームではなく、
構造的な有権者の側の変化といえると思います。

23歳で松下政経塾に入塾してから17年間経ちますが、
本当の「新しい政治の流れ」がすぐそこに
あるような気がしてきました。

なお、松下政経塾出身者は全国で40名立候補し
(自民党12名・民主党23名・無所属5名)、
26名が当選いたしました(自民党7名・民主党19名)。
現在参議院議員2名、都県議会議員14名、
区市町議員11名、知事1名、首長4名で
合計58名が政治の分野で活動しております。
まさに一大政治勢力となってきました。
私も地に足をつけてしっかり頑張って参ります。

<主な行事>
11月8日(土) 選挙応援、宇品体協ソフトバレー
11月9日(日) 衆議院選挙投票日、南区民まつり、子どもの幼稚園のバザー
11月10日(月) 普通会計決算特別委員会(建設委員会関係)
11月11日(火) 普通会計決算特別委員会(農林委員会関係)
11月12日(水) 宇品海岸1丁目町内会要望署名を空港港湾局長に提出、
          商工関係勉強会
11月13日(木) メルマガ原稿作成

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