こうじマガジンNO.100(2004.9.21)  

「広島県議会の対立」

現在広島県議会内では大きな対立があります。
この原稿は9月定例県議会前の段階で
書いていますが、開会日すら自らの
議会運営委員会で決定することができず、
知事の議会召集権限に頼らざるを得ない状態でした。

この対立の根は、
昨年の議長選に端を発していますが、
議長派と反議長派との単なる数の争い、
すなわち権力闘争という面だけで
捉えることはできないと私は考えています。

その背景には県財政に関する見解の相違、
定数削減という議会自身の改革についての
考え方等、根本的な理念の対立があり、
その対話が数の論理の前に欠落しているというのが
最大の問題であると私は認識しています。

反議長派(34名)の構成は、
自民党議員会(32名)が主流です。
その大半は郡部出身の議員で、
市町村合併による公共事業の促進や、
議員定数の削減に直接の利害を持つといえます。

広島市選出の県議会議員は25名いますが、
そのうち自民党公認は16名で
過半数を超えていますが、
県議会内の会派でいうと反議長派である
自民党議員会所属の議員は4名しかいません。

つまり、郡部出身議員が多数を占める反議長派は、
財政問題の解決のためにも景気回復優先、
公共事業も促進するという考え方、
定数削減も郡部の声を代弁するためにも
最小限に留めるべきとの考え方になり易い
ということがいえます。

一方現在の議長派は、
自民党議員会を割って出た17名
(うち広島市選出の県議会議員は12名)と
民主党系の県民連合11名が主流で、
財政改革推進派、定数是正推進派といえ、
現在の知事の方針を支持する一派といえます。

ただ知事も市民球場の建替え要請が
財界からあった時、
「最大限の支援を行う」と即答し、
財政事情を理由に条件を付した秋葉市長とは
対照的でした。
知事自身の姿勢も迷走している感があります。

こうした対立構造の中で広島県の方針を
決めていかなければならないわけですが、
私はまだまだ議論が十分になされていないと
考えています。

権力闘争が前面に出て、入り口で混乱してしまい、
本質的な議論がなされないまま
感情的な対立に至っています。

こうした対話の欠落こそが問題であり、
もっと議会の中での議論を深めていく必要があります。

岐路に立つ広島県の方向性を
明確にしていくためにも議員としてさらに
発言・情報発信をしていきたいと思います。

<主な行事>
8月20日(金) 環境関係のNPOの総会出席
8月21日(土) 宇品体協ソフトバレー
8月23日(月) ドットジェイピーのインターン生と打ち合わせ
8月24日(火) 皆実町六丁目街頭演説、県病院売店問題打ち合わせ
8月25日(水) 安芸区矢野西へあいさつまわり
8月26日(木) 県立広島病院緩和ケアセンター開所式
8月27日(金) 中国四川省と広島県との交流20周年記念行事
8月28日(土) 法事で山口県岩国市へ
8月30日(月) 広島県盲人会総会出席(議長代理)、連合広島との政策勉強会、
          台風16号上陸
9月2日(木) ルイス・マンフォード勉強会、議運傍聴、松下政経塾OBの懇親会
9月3日(金) 広島県身体障害者連合会総会出席(熊野町、議長代理)、
         健康福祉祭出席(議長代理)
9月4日(土) 宇品体協ソフトバレー
9月6日(月) 段原街頭演説、拠点機能対策特別委員会、県病院売店問題打ち合わせ
9月7日(火) 台風18号接近、地元宇品は浸水等、被害甚大で現場へ急行
9月8日(水) 台風被害現場へ、議長・各派代表者と知事に対して台風被害への
         早期予算対応を要望
9月9日(木) 台風被害で亡くなられた宇品の方の葬儀参列、会派打ち合わせ
9月10日(金) 似島の被害現場へ、会派で台風被害の現地調査(西区商工センター、
          呉市)、その後知事申し入れ
9月11日(土) 後援会打ち合わせ
9月12日(日) 宇品東学区町民運動会、宇品詩吟の会、県立美術館モネ展
9月13日(月) 宇品ジャスコ前街頭演説、ルイス・マンフォード勉強会
9月14日(火) 宇品旅客ターミナル被害調査、生活福祉保健委員会台風被害現地調査
          (宮島町、呉市)
9月15日(水) ねんりんピック広島県選手団結団式(議長代理)
9月16日(木) 会派会議、屋外広告物審議会
9月17日(金) 生活福祉保健委員会
9月18日(日) 宇品中学校運動会

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