こうじマガジンNO.160 (2007.10.18)  
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こうじマガジン NO.160

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「2007年9月1日から2007年9月10日までのダイアリー」

●●2007年9月1日●●

「秋の気配。」

本当に分刻みの一週間で、
夜も毎日続いたので少々疲れ気味です。
9月に入って一転秋の気配、
涼しく過ごしやすくなりました。
今日は、
まず朝6時から早朝自主トレ(元宇品コース)。
なまった身体を立て直すためです。
午前中は、
事務所でブログ原稿や報告書の作成に当てました。

今後はこのブログに、
写真も随時アップしていきたいと
思います。
今回は、4月のメーデーの際の写真です。

●●2007年9月2日●●

「世界陸上 女子マラソン。 」

今日は、6時起床、
6時半から自主トレ(元宇品コース)に出ました。
世界陸上 女子マラソンが
7時スタートなので、
その気になって走ってみました。
10qですが。
しかし、土佐選手はすごかった。
感動しました。
土壇場での追い込み、
メダルへの執念、
期待された通りの結果を出す、
素晴らしいレースだったと感じました。
私も頑張らねば。

●●2007年9月3日●●

「少子化・人づくり対策特別委員会。 」

朝8時から、
宇品ベイシティ前にて街頭演説。
インターン生2名も参加。
9時には事務所で、
地域の安全確保等についての意見交換。
10時からは、
この10月にオープンする
吉島ボートパークの施設見学。

1時半からは、
少子化・人づくり対策特別委員会。
約2時間にわたり、
当局からの施策説明や、
質疑を行いました。
先日の正副委員長の勉強会(8月29日)
でも指摘しましたが、
担当部局も多岐にわたり、
議論は拡散気味です。
少子化については、
政策の方向性について、
そもそも「子どもを産み、育てる」
ということにどういった価値を見出すのか、
当然価値観の押し付けはできないし、
それを「楽しむ」、「効率化する」
という発想自体おかしいのではないか
という意見がありました。
「少子化傾向は、悪い社会現象なのか」
という意見もありました。
適正人口という視点で、
行政は冷静にこの現象を捉え、
対応していく必要があるのではないか、
という指摘です。
そもそも政策的に、
出生率を上昇させることは可能なのか、
その財源は、
住民のコンセンサスは得られるのか、
といった点から、
幅広く情報収集していく必要がある問題です。
また、人づくりに関しても、
広島県では
今年度中に「人づくりビジョン」を示す、
としていますが、
具体的な施策とどう結びついていくのか、
抽象的な議論や指摘で終わってしまっては、
税金を使って創ったビジョンとして意味がないし、
説明責任も果たせません。
ソフト的な施策が
議論の対象となる委員会ですが、
せっかく2年間にわたって取り組むテーマですので、
委員会としても何なりかの成果を出さねば、
と考えています。


●●2007年09月04日●●

「広島県名誉県民 阿川 弘之氏。 」

7月頃から、
阿川 弘之氏の「雲の墓標」をスタートに、
海軍三提督を描いた
「山本 五十六」、「井上 成美」、「米内 光政」
を読んでいます。
いわゆる伝記物ですが、
生い立ちから始まって、
その人物の成長を追っていく
といった筆致ではなく、
重大事件に際しての態度や、
証言、エピソードなどを交えて、
それぞれの人物のストーリー、
時代背景、生きる意味、
後世の遺したものを余すところなく
描ききっています。
独特の文体、構成で、
ついつい引き込まれていく、
そういった著作でした。
伝記文学の新しい境地を開いた、
と言われていますが、
広島県庁の正面ロビーに飾ってある
名誉県民の阿川氏の作品に始めて接し、
また戦後60年、
私自身も海上自衛隊幹部候補生学校を去って
ちょうど20年の節目に、
あらためて旧帝国海軍の歴史的意義、
歴史の大きな渦に立ち向かっていった
先人たちの人生に触れ、
感慨深いものがありました。

私は、防衛大学校の学生時代、
こうした戦記物は極力避けていました。
同期の中にはオタク的な
戦史好きがたくさんいましたが、
結局は負けてしまったこと、
その反省の上に我々が存在していること、
を理由に、
今考えると大変生意気な理由で、
こうした旧軍関係の事物からは
距離を置いていました。

一方で、米軍関係の軍事理論・歴史、
ロシア語、旧ソ連関係の書物には、
むさぼるように近づき、
読んでいました。
ある意味変わった学生だったと思います。
海上自衛隊は、
その幹部教育の拠点を、
未だに旧海軍兵学校のあった江田島に
置いているように、
旧海軍の伝統を大事にしています。
私は率直に、
「おかしいじゃないか」と感じていました。
極論すれば、
海軍兵学校の教育が間違っていたから、
中国大陸の混乱を収集できず、
対米戦争が阻止できず、
その時期の陸軍の暴走を止められなかったんじゃないか、
と考えていました。
あれから20年近くが経って、
海軍三提督の物語をじっくり読んでみて、
まず、
「学生時代に読んどくべきだった」
と後悔しました。
戦争の各局面での戦略・戦術の焦点をあて、
「失敗の本質」を突き詰める型の研究が、
当時は盛んに行われていました。
「そこに学んでいる歴史の重み」の重要性、
過去の指導者たちと、
時間を超えて価値観を共有できることの意味、
そのことこそ教育の醍醐味だ、
と今では考えています。
そういった意味でも、
阿川氏のこの海軍提督三部作は、
戦後文学の名作といってもいいと思います。
漠然としかイメージできていなかった
この3人の先輩方の、
生き方・考え方が
血となり、肉となったような気がします。


●●2007年09月05日●●

「広島県広島地域事務所建設局。 」

午前中は事務所で原稿書き。
午後1時から、
広島市南区比治山本町
(南区役所、南区民文化センターの北側)にある、
広島県広島地域事務所建設局を訪問しました。
建設委員会の県内調査に合わせて、
地元議員としての参加です。

この建設局では、
3市6町(広島市、安芸高田市、江田島市、
府中町、海田町、熊野町、坂町、安芸太田町、北広島町)
を所管しています。
面積にして県内の約31%、
人口にして県内の約48%(138万人)
を占めています。
職員数165名、
平成19年度の当初予算が
114億円(前年度比82%)です。
主要事業の説明の後、
関係市町の首長が、
提案書を示しながら
予算要求をされます。
かつては「要望書」という文書でしたが、
今年は「提案書」となっていました。
公共事業予算が削減されるなか、
苦心の名称変更なのでしょう。
9月補正予算でも、
公共事業はゼロ査定です。
いただいたご要望のほとんどは、
来年度以降に対応する
ということになります。
提案を聞くかぎりは、
少しでもそれに応えるよう
努力しなければなりませんし、
予算編成に際しての結果も、
各市町に対して、
しっかりと説明していただきたいものです。

●●2007年09月06日●●

「企業訪問。 」

午前中事務処理をしながら、
先日ご紹介した
「米内 光政」(阿川 弘之)
を読み終えました。
特に、
終戦時の海軍大臣としてのご苦労は、
表になかなか表れない部分で、
新鮮に感じました。

午後からは、
企業訪問。
勉強会「未来都市フォーラム」の開催に向け、
参加のお願いに歩いています。
趣旨に共鳴してくださる企業を募っています。
話を聞いてやろう、
という方がいらっしゃいましたら、
ご一報いただければと存じます。

●●2007年09月07日●●

「安芸の小富士 」

朝7時に広島港に集合。
学生インターン3名とともに似島へ。
9時過ぎまで似島で街頭活動の後、
今日は念願の
安芸の小富士登山に挑戦です。
広島市議初挑戦以来16年余り、
この似島にも何度も訪れましたが、
広島港から見える安芸の小富士に、
地域を知るという意味でも、
一度は登らなければ、
と思っていました。

安芸の小富士は、
標高280mあまりの山です。
似島少年自然の家にお世話になり、
登り始めましたが、
結構きつい勾配で、
学生たちも苦労していました。
汗だくになりながら、
クモの巣に絡みながら、
約45分で山頂へ。
うわさ通りの絶景でした。
安芸の小富士山頂から眺める広島市は、
初めて見る風景で、
デルタの広がりが一望できます。
元宇品、広島港、黄金山と
南区の全体が眼下に広がり、
素晴らしい景色でした。
冷たいお茶を飲むと、
本当においしかったです。
お茶がこんなにおいしいとは、
感動しました。
下山後は、
自然の家の方々のご好意で、
シャワーを浴びさせていただき、
午後1時のフェリーで広島へ。
快い疲れを感じながら、県庁へ。

今日は3時から、
私の友人中田 敬司氏にお願いして、
防災問題勉強会も予定していました。
学生インターン生10名が参加して、
中田氏がインドネシア地震の際、
津波被害を受けたスリランカに、
国際緊急援助隊として参加した際の体験談等、
興味深い内容でした。

学生たちにとっては、
盛りだくさんの一日だったと思いますし、
私自身も、
非常に充実した一日でした。

●●2007年09月08日●●

「天国と地獄。」

昨日の安芸の小富士から、
広島方面を写した写真です。
廃棄物処分場の工事が進んでいます。

家で夕食を終え、
テレビを見ていると、
黒澤 明監督の「天国と地獄」
のリメーク版の放送があり、
佐藤 浩市と
鈴木 京香にもひかれて、
ついつい最後まで見てしまいました。
すごい面白かったです。
黒澤監督の映画が公開されたときには、
誘拐事件が相次ぎ、
刑法改正に至ったと聞いていますが、
内容も刺激的でした。
格差社会が言われていますが、
そのはしりとも言うべき作品です。
感動しました。

●●2007年09月09日●●

「宇品東学区町民運動会、広島私塾連盟20周年記念式典。 」

朝8時半から、
宇品東学区町民運動会へ。
昨年は台風や雨のため、
やむなく中止でしたが、
今年は晴天に恵まれました。
テニスラケットで、
ボールを落とさずに運ぶ
「一刀流」という競技に参加しました。

午後は、
リーガロイヤルホテルで行われた
「広島私塾連盟20周年記念式典」に参加。
理事長が修道高校時代の先輩というご縁で、
大規模な進学塾では対応できない、
私塾の意義につきまして、
大変参考になりました。

●●2007年09月10日●●

「公立大学法人 広島県立大学、全日本海員組合 中・四国支部。 」

朝8時半より、
宇品ジャスコ前にて街頭演説。
学生インターン3名も参加。
10時前には県立広島大学へ。
文教委員会の県内調査に合わせて、
地元議員として調査に参加するためです。
県立広島大学は
この4月から公立大学法人になりました。
教育・研究において自由度が高まる分、
成果が厳しく求められるわけです。
学生数は約2300人
(広島キャンパス900人、庄原キャンパス700人、三原キャンパス800人)、
教員数が約250人、
年間予算が約60億円で、
うち約15億円を
学生からの授業料でまかなっている、
といった状況です。
学長が強調されたのは、
大学の研究力の指標とされている
科研費補助金の申請数・採択数が
増えてきている点です。
平成19年度の採択件数は51件、
広島市立大が50件で、
中国地方では国立5大学の次、
公私立ではトップの結果でした
(ちなみにトップは広島大で840件、2位が岡山大で615件)。
さらに地域貢献事業や
広島TLO(特許関連技術の移転)でも
成果を上げているとのことでした。
大学の生き残りをかけた取り組みが
真剣に行われている、
と感じました。
先日もこのブログでご報告しましたが、
広島大学も「知的クラスター創生事業」等、
外部資金の獲得に必死です。
こうした大学側の取り組みが
確実に成果を上げるよう、
バックアップする必要が
我々議員にはある、
とあらためて認識しました。

11時には、
宇品海岸二丁目に新支部会館が落成した、
全日本海員組合 中・四国支部の
祝賀会に出席しました。
終戦後の復興に際して、
物流機能の再建は急務でした。
有名な傾斜生産方式
(戦後、重工業の再建にまず着手した政策)
と同じ理念で、
海員の確保と教育は
優先的に実施されたそうです。
商船大学や水産高校は、
この時代にその多くが設立されたそうです。
現在では、
外国航路は人件費の安いアジア系の船員に取って代わられ、
内航海運も、
JRや航空機、高速道路に切り替えられ、
3本の本四架橋も完成したりで、
厳しい環境にあります。
中・四国支部は、
組合員約1000人、
単位組合(企業ごとの組合)のない、
産業別組合です。
海員確保を目的に、
その待遇をしっかり保障していくために、
このような組織になっているそうです。
私の地元に支部会館を持つ組合として、
今後とも親しく
お付き合いさせていただこうと思います。
夕方は自主トレ(大芝水門コース)。












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