こうじマガジンNO.178 (2008.4.2)  
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こうじマガジン NO.178

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「2008年3月24日から2008年3月29日までのダイアリー」



●●2008年3月24日●●


「不適正支出。」

朝8時から、
宇品ジャスコ前にて街頭演説。
学生インターン2名も
今日が最後の街頭演説となります。
2人とも広大生で、
東広島市から来ていますので、
朝早くから約二ヶ月間
頑張ってくれました。
明日が、
それぞれのテーマに沿った
県担当職員との勉強会、
28日には似島での街頭活動と、マラソン大会で
インターン活動も終わります。

9時半から会派総会。
今日の11時には、
「広島県議会の政務調査費をめぐる
包括外部監査報告書」
が手元に届くということで、
県議会に待機が続きました。
事前の情報は全くなし、
11時まではその内容は明かされず、
かなり厳しい指摘があるものと
覚悟していました。
昨年の6月ぐらいから、
収支報告書や
会計帳簿等の証拠書類の提出を求められ、
さらには何度か
書類による問題点の指摘と
その回答という作業を行ってきました。
この政務調査費というのは、
各会派に支給されるもので、
議員一人当たり35万円が
四半期ごとに支給される
ことになっています。

報告書では
支給総額2億8600万円のうち、
3146万円が不適正支出として、
知事が「返還を求めるべき額」
と指摘されています。
公金であり、
その使途基準も
県規程で定められているもので、
その使途が不適正
と指摘を受けることは、
深刻に受け止めなければなりません。
私の所属する民主県政会でも、
交付額4200万円のうち、
317万円あまりについて
「返還を求めるべき額」
と指摘を受けました。
政務調査費の支出については、
その約2割を
会派共通費として
会派運営に当て、
残りの8割は、
各議員に調査委託という形で
支給しています。

今回の監査では、
会派共通費はもちろんのこと、
各議員の支出まで
細かく調査してありました。
監査人が、
判例や他県の事例を参考に
一般的な基準を設け、
それにはずれるものを
不適正支出として指摘しています。
民主県政会では、
会派共通費の部分で
約60万円の不適正支出がある
との指摘で、
残りは各議員の支出部分
ということになります。

私自身の支出には、
不適正支出の指摘は
ありませんでした。
政治団体の収支報告書も含めて、
お金の出入りについては
厳しくチェックをしています。
南区皆実町六丁目にある事務所の運営、
事務員の管理、
ホームページの充実や、
活動報告書の発行・郵送、
集会の実施等、
幅広い活動の資金は、
政務調査費ではとうていまかないきれません。
それらは、
皆さまからの個人献金や、
自費でしのいでいるわけですが、
その支出に関しても
厳しくチェックし
報告するようにしています。

こうした状況をやはり透明化し、
定期的にご報告していく必要性を
痛感しています。
今回の監査人の指摘については、
精査の上、
返還を求められた額については
早急に対応しなければならない、
と考えています。


●●2008年3月25日●●


「学生インターン勉強会。」

朝10時から県議会で、
学生インターンの勉強会を行いました。
2月定例県議会を傍聴したり、
その他の活動の中で、
特に関心を持っているテーマを
県の担当職員にぶつけてみる、
ディスカッションをしてみる、
というものです。
芝県議のインターン2名と
私の事務所のインターン2名で、
ピックアップしたテーマは、
@観光振興策について、
A食品の安全性への管理体制について、
B道州制について、
C高等学校の学力向上対策について、
というものでした。
それぞれ1時間ずつですので、
計4時間かかりました。
私自身も知らないことが多々あり、
大変参考になる勉強会でした。

終了後は、
最後のルイス・マンフォード勉強会
(計7回実施しました)。
今回のインターンとは、
代表質問等で手伝ってもらったりしましたが、
交流する時間があまりとれなかった
と反省しています。
彼らが何を感じてくれたのか、
今後の彼らの人生に
生かしていってもらいたいと思います。


●●2008年3月26日●●


「駐車禁止除外標章制度。」

朝9時過ぎに、
障害者団体の方が
事務所にこられました。
駐車禁止除外標章制度についてのご相談で、
制度改正で生活に大きな影響が出るので、
要望活動を行いたい、
というものでした。
この制度については、
2007年9月19日のブログでも
すでに取り上げさせていただいています。

この制度は、
障害者の方々が、車で移動する際に、
その移動を円滑にするために、
駐車禁止区域においても、
駐車せざるを得ないような場合、
その禁止規定から除外するというものです。
この規定は今まで各県まちまちだったわけですが、
不都合が生じてきたため、
警察庁のほうで全国一律の規定を定める(公安委員会規則)
ということで改定が行われました。
改正後の規定では、
「直近に車を止めないと、目的地に行けない方々が対象になる」とされ、
障害者手帳等の条件がつき、
従来は障害を持った方々が乗られる「車」に
除外規定が適用されましたが、
改正後は「人」に適用される
ことになったそうです。
これにより、全国で除外規定が適用されることや、
車椅子用の介護車両や、
視覚障害者にも適用されることになったそうです。

一方で、広島県内では今まで約3万人の方々が、
この除外規定の適用を受けていましたが、
そのうち約6千人の方々が
適用されないことになります。
県警では、
「平成22年7月31日までの3年間は経過措置を認めている」
ことを理由に、
救済策は今のところ考えていない、
とのことでした。
他県(3県ほどですが)では、
独自の緩やかな基準を設けているところもあり、
配慮が必要ではないか、というのが私自身の考え方です。
この制度の当事者である
障害者団体の方々が声を上げていくことがまず第一です。
しっかりとバックアップしていきたいと思います。

今日は、断続的に会派総会が続きました。
藤田知事後援会対策費疑惑に絡んで、
疑惑県議の実名閲覧の件や、
政務調査費の不適正支出への対応を協議するためです。
実名閲覧については、
広島地検は最高裁判所への上告を断念、
地裁の決定が確定しました。
閲覧の手続きを進めていくことになります。
政務調査費については、
各会派とも知事の返還命令を待つことなく、
自主返還することでまとまったそうです。
どちらの問題も時間をおかず、
適切に対応していくことを確認しました。


●●2008年3月27日●●


「定期人事異動。」

去る19日、
広島県の定期人事異動の
発表がありました(移動は4月1日付)。
予算と人事は、
公務員の最大の関心事
と言われています。

平成20年度の職員数は、
知事部局が6,831人(いわゆる県庁職員)、
教育委員会(学校の先生)が20,865人
となっています
(これに警察官の4,882人が加わります)。
職員数は、
平成11年から計画的に削減され、
この約10年間での削減率が13.3%、
実数で4,289人削減されています。
平成21年4月1日を目標年次とする、
第二次行政システム改革推進計画によると、
平成16年度からの削減目標が2,800人で、
現時点の削減実績が1,983人ですから、
まだ817人の削減が必要になります。
今回の知事部局の異動総数は、
2,596人(39.0%)で、
新規採用者数が137人、
退職者数が327人で、
若手職員の登用や女性職員の登用を
図ったとされています。
この割合で人事異動を進めると、
3年で全員が異動することになります。

議会から見ていると、
人事異動の実感はなかなかわきません。
当然議会として、
議員として絶対に介入してはならない、
知事の専権事項ですから
(ただ、副知事、教育委員等を
知事が任命する場合は、
議会の同意が必要で、
日銀の総裁人事と同じ仕組です)、
異動の報告を受けるのみです。
組織体制の変更は、
条例改正が必要な部分は議決が必要
となりますが、
基本的には知事が仕事をしやすくする、
という視点が大事だ
と私は考えています。

こうしてみると、
知事の権限は圧倒的に強い
といえます。
組織体制は適正か、
適材適所が図られているか、
職員の志気は上がっているか、
目標管理はできているか、
評価システムは機能しているか、
無駄な動きはないか、
といった基本的なことは
知事が責任を持つ以外にありません。
新年度の体制が
スムーズに動くことを
期待しています。


●●2008年3月28日●●


「似島。」

朝7時15分、
広島港に
学生インターンを含む4名が集合。
20分ごろ到着する似島よりの便から
降りられる皆さんに
ごあいさつとビラ配り。
そのまま30分発の便に乗り込む、
恒例の似島での活動開始です。

年4回は行きたいと思っていますが、
今回はインターンOBにも集合をかけ、
似島一周マラソン(約12q)
を計画しました。
前回は昨年の9月10日に
「安芸の小富士登山」
に挑戦しましたが、
今回はマラソンです。
私の趣味に学生たちを
付き合わせる形ですが、
彼らにもこういった機会は
あまりないと思いますので、
思い切って実行しました。

9時までは似島でのビラ配り、
あいさつ回りを行い、
そのころにはインターンOB5名も到着、
昼食会場に予定している
高見亭に異動しました。

9時半スタート、
天気にも恵まれ、
約1時間半かけ、
最高のロードでした。
学生たちはしんどそうでしたが、
勝手にいい経験になったのでは、
と思っています。
こうした活動も枠を広げていけは、
いい交流活動が計画できる、
と思っています。
お風呂に入って
高見亭の海の幸を
おいしくいただきました。

道々、
地域の方々にもお声がけいただきながら、
2時50分の学園桟橋発の便で
帰ろうとしたところ、
めずらしい光景に出会いました。
この社会福祉法人 似島学園は、
児童養護施設(114名)
・知的障害児施設(45名)
・知的障害者通勤寮(20名) を設置し、
児童の福祉および知的障害者の自立を推進し、
心身共に健全なる育成 ・援護を計る
と共に退所後のアフターケアも
積極的に推進している施設です。
現在広島市内には,
3つの養護施設
(広島修道院・似の島学園・八幡学園)があり,
約240名の子どもたちが生活しています。
多分人事異動で学園を離れる先生たちだ
と思いますが、
桟橋でお別れの行事を行っていました。
「海の別れ」は印象的です。
色とりどりの紙テープを持って、
船が出て行く様子は感動的でした。
写真にも納めましたのでブログに掲載しております。
今回の似島での活動は
心に残る素晴らしい経験になりました。


●●2008年3月29日●●


「広島地区同盟。」

朝10時から
西区観音新町の三菱広島会館にて、
広島地区同盟の第44回定期大会
が開催され、出席しました。

広島地区同盟とは、
旧民社党支持の労働組合
(民間企業の労働組合が主体)
で構成される広島市域の地域組織です。
全イズミ労組、
三菱重工労組広島支部、
中電ユニオン等、
41組合、5,357人が
加盟する組織です。
昨年の県議選においても
大きなお力をいただきました。
政治活動に加え、
加盟組織間の交流事業や、
福祉事業に
活発に取り組んでおられます。
今後ともしっかりと
連携をとっていきたい
と考えています。




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