こうじマガジンNO.200 (2008.9.17)  

△▼**▲▽**△▼**▲▽**△▼**▲▽**△▼

こうじマガジン NO.200

△▼**▲▽**△▼**▲▽**△▼**▲▽**△▼


「2008年9月4日から2008年9月12日までのダイアリー」



●●2008年9月4日●●


「消費者行政。」

朝お世話になっている方のお見舞いに県病院に行った後、県議会へ。
10時半から、NPO法人 消費者ネット広島の方々と意見交換しました。
NPO法人 消費者ネット広島は、
消費者契約法で規定されている適格消費者団体で、
消費者からの訴えで
「事業者等に対して行為の停止
もしくは予防に必要な処置をとることを請求できる」団体です。

今回は「消費者庁」設置という国の動きに対応して、
地域の消費者行政の充実を求める意見書を
県議会で採択してほしいとのご要望でした。
9月定例県議会で審議することになりますが、
生活に密着した大事な課題ですので、
会派として取り組んで参りたいと考えています。

午後からは鳥取県米子市で開催される
「中国五県議会議員交流会」に出席のため、
バスで米子市まで移動しました。
4時間近くかかる長旅でしたが、
大山の雄大さに感動しました。


●●2008年9月5日●●


「中国五県議会議員交流会(鳥取県米子市)。」

広島県議会からもほぼ半数の議員が参加しての交流行事です。
ゴルフと野球、そして懇親会というメニューですが、
県議9年目にして初めて参加しました。
不参加でも今まで何の不自由もなかったわけですが、
こうして参加して他県の議員と交流してみると、
また新たな刺激を受けます。

道州制が仮に導入されれば、
同じ立場を目指して頑張ることになる方々です。
高校時代に友人と生まれて初めて旅行して、
大山登山をしたことを思い出しました。
県議会での調査は中国五県に出ることはありません。
近場は個人で調査しなさいということです。
といってもそうそう出かけることもないので、
いい機会になりました。


●●2008年9月6日●●


「米子から広島へ。 」

昼からのアポに間に合わせるために、
朝8時過ぎ米子発岡山行きの
特急やくもに乗り込みました。
約2時間半で到着します。
昨日もふれた高校時代に行った友人との旅行では
もちろん鈍行でしたので、
5時間近くかかったと思います。
初めての列車の長旅で
いろんな人と話した記憶がよみがえりました。

お昼過ぎには広島に到着。
事務所で来客2件に対応しました。
いずれも深刻な内容で、
どこまで解決できるか頑張ってみます。
夕方はストレス解消のため自主トレ(元宇品コース)。


●●2008年9月7日●●


「天体観測。」

午前中は地域行事に参加。
午後4時半から、
広島市こども文化科学館で開催された天体観測の教室に応募し、
当たったとのことで家族一同参加しました。

防衛大学校時代、私は海上要員でしたので
天文航法という訓練を受けました。
ナビゲーション(航海学)の中でも、
地文航法は周辺に見える著名な目標物(灯台や山頂)を見る角度を測定し、
海図上にプロットして艦位を測定する技術です。
船は常に動いているのでスピードが要求される訓練で、
私の苦手とする分野です。

一方天文航法は、周辺に何も見えない状態で、
著名な星の水平線までの角度を、六分儀で測り、
その角度を計算式に沿って計算して、
緯度と経度をはじき出すというもので、
星と水平線の両方が見える明け方が夕暮れ時に行うことになります。
これもいやな訓練でした。
まず、どの星が北極星なのか、
月や木星・金星だと動きが早いので測定対象にならず、
まずは星探しが最大の課題でした。
今日久しぶりに夜空をじっくり見ました。
天体望遠鏡の扱い方も基礎の基礎を学び、
実際にのぞいてみました。

「何万光年もかかって到達した星の光を、
直接自分の目の中に入れる」のが、
天体観測の醍醐味だそうです。
それもじーっと何分間も見続けていると、
いろんなものが見えてきます、ということでしたが、
だいたい10秒程度で飽きてしまいます。

今日は「夏の第三角形」
(こと座のα星ベガ(おりひめ)、
わし座のα星アルタイル(ひこぼし)、
はくちょう座のα星デネブの3つの星を結んで描かれる、
細長い大きな三角形をしたアステリズムのこと)
が肉眼で鮮やかに見えました。
子どもたちも喜んでいましたが、
やはり天体観測には類まれな忍耐と、
あふれんばかりの好奇心がないと続かないとも実感しました。
退屈な天体観測に少しでも面白さをと、
星座が考え出されたのでは、
と変なことを考えながら8時過ぎまで夜空を見上げていました。



●●2008年9月8日●●


「県立総合技術研究所 食品工業技術センター。 」

朝10時過ぎに広島市南区比治山にある
県立総合技術研究所 食品工業技術センターを訪問しました。
総務委員会の県内調査に
地元議員として参加させていただいたわけですが、
地元と言ってもこちらを訪問するのはまだ2度目です。
最初は具体的な検査依頼だったので、
センターの概要、研究開発の取組状況等うかがうのは初めてです。

広島県では8ヶ所あった技術センターを組織上一つに統合し、
農林水産系(112人)、工業系(102人)、保健・環境系(34人)
の分野を越えた支援を実施することで、
産業活力の強化と県民生活の安全・安心を実現するとしています。
予算規模は約40億円で、
それぞれの分野でどのような成果を上げているのかは
厳しくチェックしていく必要があります。
研究開発という分野は未来に向けた投資であり、
今すぐ結果は出せないという面もあります。
ただ日本全体で約80万人いる研究者のうち、
約49万人は民間企業、特に大企業の研究者で、
経営体の中で厳しく成果を求められているのも事実です。
当研究所は自前で研究者を確保できない
中小企業の研究開発活動を支援するという目的ですが、
民間企業同様成果については注目していく必要があります。

食品工業技術センターの代表的研究成果の紹介がありました。
興味を持ったのは硬さ制御技術(凍結含浸法)
を用いた高齢者・介護食品の開発です。
形状を保持したまま任意の軟らかさに調節した
野菜や肉を試食しましたが、
豆腐のように軟らかくなっていて
味はそのままという優れた技術です。
真空状態にして水分を抜き、
そこにある酵素を注入することにより実現できるとのことで、
現在特許申請中とのことでした。
世界のマーケットに拡がっていけばと期待できる技術です。

この他燻製カキや、
当センターで開発した清酒酵母を利用した清酒「明魂」も
紹介いただきました。
どれも優れた技術だと感じましたが、
市場性がどれくらいあるのかはこれからです。
大いに期待したいと思います。



●●2008年9月9日●●


「実践倫理講演会。 」

朝8時からグリーンアリーナで、
実践倫理講演会に出席しました。
定期的に参加している朝起き会の
年2回(春と秋)の大会で、
上廣 栄治会長のお話や、
講師のお話をお聞きします。
いつも大変示唆にとんだお話で、
今回もおおいに刺激を受けました。
終了後県議会にて来客対応2件、
お昼は後援会役員と打ち合わせ。


●●2008年9月10日●●


「街頭演説、ルイス・マンフォード勉強会。 」

朝8時から、宇品ジャスコ前にて街頭演説。
学生インターンがスタートして、
南区内6ヶ所の演説スポットを一巡したことになります。
彼らにはビラ配りをしてもらっていますが、
人通りの多いところもあれば、
自転車が多いところもあったりと、さまざまな環境です。
「なかなか(ビラを)とってもらえません」
と言われるとさびしい気持ちになりますが、
何とか工夫して、気合を入れて頑張ってほしいと激を飛ばします。

終了後は事務所にて、ルイス・マンフォード勉強会で、
今日のテーマは「機械の神話」でした。
終了後も午後から2件の来客対応、
さらに受けている相談処理のため、市内へと動きました。


●●2008年9月12日●●


「似島へ。 」

朝7時15分に広島港に集合して、7時半の船で似島へ。
広島港への到着便、似島からの8時と9時の出発便に乗り込む方々に、
朝のごあいさつとビラ配りを行います。

年に4回はこうした活動を行っていますが、
3月と9月には学生インターンも加わるので、
もっと似島を知りたいと、インターンOB生にも声をかけて、
事務所の恒例行事として
3月には似島外周マラソン大会(12km)を、
9月には安芸の小富士登山(標高280m)を昨年から行っています。
終了後は高見亭で汗を流して、おいしい昼食をいただき
2時50分学園桟橋発の便で広島港に戻るという計画です。

10名前後の参加者でしたが、
安芸の小富士から眺める広島湾、
そして広島市は本当に絶景です。
登山道はそれほど整備されていないので、
約1時間の登り下りは結構大変ですが、
絶景を臨む充実感は最高です。
広島のいいところを体感するという意味で、
学生インターンにも好評だと勝手に思っています。
体育会系のノリですが、
少しずつでも参加者を増やしていけたらとも考えています。

3時半には県議会にもどって会派総会に出席。
今日は9月定例県議会提出予定の議案のレク、
一般質問の検討、請願・決議案・意見書案への対応等について
約2時間にわたり、議論しました。
連休明けの17日(水)からは9月定例県議会が開会します。
緊張感を持ってのぞみたいと思います。




こうじマガジン目次へ