こうじマガジンNO.211 (2008.12.10)  


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こうじマガジン NO.211

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「2008年11月23日から2008年11月29日までのダイアリー」



●●2008年11月23日●●


「広島市南区PTA連合会親善スポーツ大会。 」


朝9時過ぎから広島市南区PTA連合会親善スポーツ大会(ソフトバレー)
の開会式に参加しました。
宇品体協のソフトバレー部の皆さんも多数参加されており、親近感を感じました。

最近5月に肉離れをしてからは、ソフトバレーから遠ざかっています。
ケガが怖いといいますか、飛んだりはねたりの瞬発力に
自信がなくなってきています。
プレーは本当に楽しめますので、そろそろ参加してみようかと考えています。


●●2008年11月24日●●


「熊野町町長選挙。 」

朝8時過ぎから熊野町長選挙に立候補される予定の、
大瀬戸 宏樹町議の事務所を訪問し、応援してきました。
前町長の死去を受けての選挙で、
25日(火)が告示30日が投票日となっています。


●●2008年11月25日●●


「少子化・人づくり対策特別委員会県外調査。 」

今日から一泊二日の日程で委員長を勤めている
少子化・人づくり対策特別委員会の県外調査に行っています。

朝10時に広島空港に集合し、10時35分の便で羽田に向かいました。
今日の調査地は、埼玉スタジアム2002事業推進本部スポーツクラブです。
埼玉スタジアム2002は、2002年に日韓共催で行われた
サッカーワールドカップの際に建設された、
アジア最大級のサッカー専用スタジアムです。
私自身はあまりサッカーには縁がなく育ってきましたが、
さすがにワールドカップは熱心に観戦しました。

サッカー専用スタジアムが必要なのか、と今まで思っていましたが、
陸上競技場と併用している広島のビッグアーチとの違いを
体感することができました。まず400mトラックがない分、
観客席とピッチとの距離感が全然違うという点です。
臨場感が全く違います。さらに芝生の手入れも重要です。
このスタジアムは、ホームにしている浦和レッズの公式試合を含め、
年間50日使用しているそうです。少ないなと思いましたが、
天然芝の手入れを考えるとこれが最大限の使用頻度ということでした。
テレビでサッカー観戦をしていて、6万人の大観衆が見守る中、
ピッチに出て行く気持ちとはどんなものなんだろう、
といつも感じていましたが、
まさにその花道を通ってピッチに出てみました(もちろん観客はゼロですが)。
6万人の視線を一斉に浴びる瞬間、さぞかし興奮するだろうと想像してみました。

調査の目的はこのスタジアム公園内にあるサッカー場を利用して行われている
「サッカーを中心としたスポーツクラブ」のほうです。
サッカースクールは園児から中学校二年生までを対象に行われていて、
500人近い生徒が参加しているそうです。
「県民誰もが生涯にわたってスポーツを楽しむことができるスポーツの拠点とする」
ことを目標に掲げられていますが、この素晴らしい施設がうまく活用されているな、
と感じました。

一方広島は、2002年のワールドカップの際には開催都市から外れ、
サッカー専用スタジアム建設は見送られました。
サンフレッチェ広島はJ1復帰で元気を取り戻しているようですが、
ジュニアの育成等学ぶべき点は多々あると思いました。

終了後は明日の調査に備え、横浜市へ移動し今日の宿泊は横浜市です。



●●2008年11月26日●●


「少子化・人づくり対策特別委員会県外調査、三会派共同要望書を知事に提出。 」

朝9時に神奈川県議会へ。

神奈川県は人口が896万人で、面積が2415平方q
(広島県は8480平方q、中国五県でも人口は700万人)です。
政令市も二つ抱え、広島県と比較するには規模が違いすぎるとも思いますが、
その分参考になる先進的な取組を行っています。
今日は、神奈川県の青少年健全育成の取組として、

@有害ゲームソフトへの対応(団体表示図書類制度の創設)、
A高校とフリースクールの連携による不登校児童・生徒の支援、
B高校生ボランティアセンターの運営について、
C神奈川部活ドリームプラン21について、
さらに子ども子育て支援プロジェクト、神奈川コミュニティカレッジ
についてご説明いただきました。
いずれも広島県ではこれからという施策で、
取り入れるべきものがたくさんあります。

Aの不登校対策には興味を持ちました。
神奈川県は不登校児童・生徒数が1万人を超え、
その割合も小学校で0.46%(219人に一人)、
中学校で4.02%(25人に一人)と深刻です。
その解決に向けて民間のフリースクールと連携するという取組は画期的です。
広島でも検討していく必要があると考えています。

終了後11時には神奈川県立こども医療センターを訪問しました。
いわゆる「こども病院」ですが、
病床数419、医師87名・看護師472名を含む職員数710名と大型の病院です
(県立広島病院は病床数750、医師159名・看護師690名を含む職員数1074名)。
年間500例の困難な出産(三分の一が帝王切開)を扱っており、
NICU(未熟児対策)も15床整備しています。
少子化で子どもの数は減っているのに(小児人口120万人)、
患者は増えているという状況です。患者さんは完全紹介制なので、
小児難病などの治療の難しい患者さんに限られており、
医師もその対応に集中しているため当然高度なスキルが身に付けられる、
専門性が高まるといった具合に、医師の定着率や高度先進医療への対応も
スムーズにいっているようです。

広島ではこうしたこども病院の役割を県立広島病院が少しでも担っていこうと、
診療科の充実や周産期母子医療センターやNICUの整備等を行っています。
大いに参考にしていかなければなりません。
以上で調査を終了し、1時40分羽田空港発の便で広島に向かいました。

今日はもう一つ大事な仕事があります。4時に広島空港到着後県議会に向かいまし
た。
そして5時からは三会派共同要望書を知事に提出しました。
これで予算要望活動の第一段が終了したことになります。
私たちの思いが予算編成に反映されることを大いに期待しています。
12月には会派としての地域要望の提出、
年が明けてからは具体的な政調活動に入っていきます。



●●2008年11月27日●●


「広島ブルガリア協会。 」

朝8時から旭町・出汐交差点にて街頭演説。

終了後10時半から、私学助成をすすめる会の皆様と知事に要望書を提出しました。
広島県は幼稚園から高校までの私立学校への経常経費、
授業料等への補助を行っています。
平成18年度決算で、約176億円
(高校 36校、中学校 24校、小学校 6校、幼稚園 193園)をあてています。
この制度の維持と充実を求めるための要望書です。

11時からは会派総会で、12月4日から始まる定例会に提出予定の補正予算案、
条例案等のヒアリングを行いました。

午後1時からは広島ブルガリア協会の方々が来訪され、
この春に県立美術館で開催予定の「トラキアの黄金展」で
児童たちの絵画を展示したいとのことで打ち合わせを行いました。
2001年夏にブルガリアを訪問する機会があり、
その後もこの協会を通じてご縁を頂いています。

そして午後5時からは熊野町長選挙の応援へ。


●●2008年11月28日●●


「新来島宇品ドック労働組合定期大会。 」

午前中は原稿書きや事務処理にあて、
午後からは県議会で意見書等の打ち合わせを行い、
午後4時からは南区金輪島にある新来島宇品ドック労働組合定期大会に出席しまし
た。

グランドプリンスホテル広島の桟橋から小型船に乗って移動し、
造船所内の会場に向かいました。
会場には100人ほどの組合員さんがお集まりでした。
ごあいさつをさせていただいた後、6時過ぎには退出し、
今日予定されている2件の会合に向かいました。
すでに忘年会シーズンに入っており、夜の予定も重なってきます。
飲み過ぎには注意しながらたくさんの方々とお話していきたいと思います。


●●2008年11月29日●●


「第4回全国引きこもり家族会・支援者代表交流研修会。 」

朝11時から、小島逸雄前県議会議員の葬儀に参列。

午後1時からは広島市南区の広島県健康福祉センターで開催された
「第4回全国引きこもり家族会・支援者代表交流研修会」に出席しました。
大会テーマは、「引きこもりへの国の総合施策に向けて」で
副題として「医療的援助システム、そして福祉への官民協働を」
が掲げられています。

第4回目の全国大会がここ広島で開会されることになったことからしても、
全国引きこもりKHJ親の会広島「もみじの会」の藤岡 清人代表はじめ、
会員の皆さんの熱心な運動が実を結んだと言えます。
特に今回は厚生労働省に設置された引きこもり関連施策推進チームの方
(厚生労働省社会・援護局総務課課長補佐 高倉 恵子氏)による
「来年度からの施策概要の紹介」というご報告がありました。

引きこもりが社会問題として認知され、
国の施策が展開されるようになるというのは画期的なことです。
県議になって痴呆性高齢者対策、高次脳機能障害対策、そして引きこもり対策と、
当事者や家族の方々の苦悩から始まり、それを組織化して運動を展開し、
社会問題として解決を訴え、実を結ぶという例を間近に見させていただき、
その熱心さとパワーにただただ敬意を表したい思いです。
厚労省の高倉氏の説明によると、まず引きこもりとは

「単一の疾患や障害の概念ではなく、生物学的要因、心理的要因、
社会的要因などが背景になる状態で、自宅に引きこもって社会参加しない、
長期間にわたって生活上の選択肢が狭められた精神的健康の問題」

と定義されました。そして肝心の「引きこもり」の状態にある者の推計ですが、
「引きこもり」経験率が1.18%(20歳〜49歳)、「引きこもり」存在率が0.67%で
約32万世帯としています。今まで100〜130万人という数字がありましたが、
その三分の一としています。それでも100人に一人の方が経験されているというのは
大変な数字です。これにニートの62万人を加えると100万人近い若者が
十分にその力を生かせていないということになります。
就業者数が6500万人、完全失業者数が250万人ですから、
この数字は驚くべきものです。

この問題に対して厚労省は来年度から新規事業として、
ひきこもり地域支援センター(仮称)の設置を
都道府県及び指定都市に進めていくこととしています(補助率二分の一)。
センターではひきこもり支援コーディネーター(仮称)を配置して、
相談窓口としての機能や関係機関の連携、情報発信を行うこととされています。
こうした施策展開がスムーズに進むよう頑張らなければなりません。

大会はこののち基調講演として「ライフステージに対応したひきこもり支援」
(日本福祉大学教授 竹中 哲夫氏)、
「有効なひきこもり対応を求めて」をテーマにシンポジウムが行われました。
そして夜は全国参加者の懇親・意見交換会が行われ出席しました。
本部理事長の奥山 雅久氏の司会で本当に暖かい会でした。
最後に全員で熱唱した「KHJのテーマソング」ヘッドライト・テールライト
が妙に心に響きました。
何度も繰り返された「私たちは茨の道を歩んでいる」という言葉が
静かな決意を感じさせてくれました。明日は私は参加できませんが、
二日目として分科会討議が行われ、
大会のまとめと広島大会宣言が行われる予定です。

来年の全国大会は宮城県で行われる予定です。




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