こうじマガジンNO.223 (2009.3.25)  

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こうじマガジン NO.223

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「2009年3月1日から2009年3月9日までのダイアリー」



●●2009年3月1日●●


「広島県立広島皆実高校 第60回卒業式及び第39回修了式。」

朝9時過ぎに皆実高校へ。
これも毎年の恒例行事ですが、卒業式に参列しました。
皆実高校には体育科(40名)、普通科(237名)、
専攻科(37名、5年で看護師の国家免許を取得します)があります。

今年は陸上競技部の夏のインターハイ1,600メートルリレー優勝、
サッカー部の全国高校サッカー選手権優勝など、大活躍しています。
そのためか式典の例年になく華やかな感じがしました。
推薦で大学入学が決定している生徒、就職が内定している生徒、
これから合格発表を迎える生徒、受験をする生徒と
314名の卒業生の心の中はさまざまだと思います。
私との年齢差も30歳近くなり、
私が後期高齢者の仲間入りをするころには40代前半で、
社会の中核を担っているはずの世代です。
大いに頑張っていただきたいと心から祈りました。

終了後は宇品にもどり、
宇品西三・四丁目町内会の老人クラブの会合にお邪魔し、
県政報告をさせていただきました。


●●2009年3月2日●●


「一般質問(4)。」

朝10時半から一般質問。
午前中は、松浦 幸男議員(自民議員会、尾道市)、
午後から、高橋 雅洋議員(民主県政会、安芸郡)、
山崎 正博議員(自民刷新会議、広島市安佐北区)と続きました。
これで質問戦は終結し、今後は常任委員会、予算特別委員会へと
審議の場は移って参ります。


●●2009年3月3日●●


「予算特別委員会。」

今日はまた一気に寒くなりました。
朝出かける時にはみぞれ交じりの雨模様でした。
昨日で質問は終結し、
委員16名で構成される予算特別委員会での審議に移っていきます。
今日はその第一回目の会議が開催されますが、私は委員に指名されていません。
4年の任期のうち一度、委員のチャンスがあります。
広島市議会時代には議員全員がこの予算特別委員会の委員でしたが、
県議会では異なります。予算審議は各議会によって異なっています。

県議会では明日から2日間、各常任委員会での予算審査が行われます。
そこでは予算案に対する採決も行われ、予算特別委員会の前に、
予算案に対する各議員の賛否が表明されることになっています。
各常任委員会が予算案賛成の意思表示したものを、
予算特別委員会の審議に委ねるという形になっているわけです。
慎重にも慎重を期すということでしょうが、屋上屋を重ねている感もします。
市議会のように全員が予算特別委員会の委員であれば
こうした手続きは必要ないわけですが、
予算審議の機会をできるだけ多く議員に保障するという意味があるものと思います。
こうした手続きのあり方も今後は工夫が必要だと考えています。


●●2009年3月4日●●


「建設委員会。」

朝8時から宇品ジャスコ前にて街頭演説。
学生インターン3名もビラ配りで参加してもらいました。
終了後県議会へ移動し、10時半から建設委員会。
今日は来年度予算案についての質疑と採決が行われました。

私は本州四国連絡橋建設関連費約53億円について質問しました。
これは平成18年に本四公団が民営化され、
本四連絡高速道路株式会社と高速道路保有・債務返済機構に分割されましたが、
連絡橋3ルートの建設費の債務償還計画に基づき、
出資金として機構に拠出しているものです。

償還計画によりますと、合計1兆6千億円あまりの債務を国三分の二、
地方三分の一の割合で平成34年までかかって出資することになっています。
地方分の負担は8府県2政令市で分担して負担しますが、
広島県出資額の試算によりますと、平成23年まで53億円の出資が続き、
平成24年が12.4億円、平成25年以降は今後の連絡調整会議で協議する
こととされています。

問題はこの部分で、平成15年7月の料金値下げに伴い、
25年以降10年間も広島県の出資金は53億円となるという国の意向です。
料金値下げの意思決定に広島県は関与しておらず、
そのことによる減収分を負担するという決定もなされていないにもかかわらず、
広島県に負担せよという一方的な国の姿勢には問題があります。
国直轄負担金をめぐって「地方は国の奴隷」という発言がありましたが、
まさに同じことがこの出資金をめぐる国の姿勢にもいえます。
こうした負担の押し付け、付け回しには
断固として反対の姿勢を強調していくよう求めました。
ちなみにこの20日から始まる予定の高速道路の料金値下げ
(どこまでいっても1,000円)は、
景気対策として約5000億円の財源が用意されているので、
広島県の負担が増えることはありません。

終了後午後1時からは、
「子どもと重度障害者の医療費の無料化を求める連絡会」の皆さまとの意見交換会。
明日の生活福祉保健委員会で、この連絡会の方々が提出している
「子どもと重度障害者の医療費の完全無料化を求める請願」
の採決がありますので、その状況についてお話しました。
残念ながら自民系の会派は請願に反対の様子で、
採択される可能性は非常に小さい状況です。
その後打ち合わせが数件続き、4時過ぎに事務所に帰りました。

夜はインターン歓迎会。



●●2009年3月5日●●

「建設委員会(2)。」

朝10時半から建設委員会。
今日は昨日審議した平成21年度予算案以外に、
今定例会に提出されている議案及び平成20年度補正予算について質疑が行われ、
採決が行われました。


●●2009年3月6日●●


「広島市中区準倫理法人会。 」

午前中は運転免許証の更新のため、広島市佐伯区の運転免許センターへ。

午後は広島市中区準倫理法人会の開設式典・記念講演会・祝賀会に出席しました。
公衆トイレ掃除の会からのご縁で、この会に入会することになりました。
全国で5万社の組織で、この度広島市中心部に会が60社で設立されました。
自己啓発という側面も強く、久しぶりに心から元気になるお話をお聞きしました。
参加者の方々も「類は友を呼ぶ」の言葉通り、
旧知の方も多く大変楽しく感じました。
今後とも積極的に関わって参ります。


●●2009年3月7日●●


「連合広島2009春季生活闘争(春闘) 広島県中央総決起集会。 」

朝10時から県庁前広場で、
連合広島2009春季生活闘争(春闘) 広島県中央総決起集会に出席しました。
3500人もの方々がお集まりで、例年になく熱気を帯びた集会だったように思います。
スローガンは、「賃上げこそ最大の景気対策 実質賃金を確保し、
安心・安全な暮らしの実現を」です。
これから月末にかけて各単組(企業体別)、産別(産業別)での折衝が始まり、
それぞれ決着がついていきますが、
要求が少しでも実現できるよう頑張らなければなりません。

2009春季生活闘争(春闘) 広島県中央総決起集会の様子を撮影したものを、
3月8日のブログにて2枚掲載しております。
「こうじブログ」にてご覧ください。

終了後は事務所で事務処理をこなした後、
夕方には自主トレ(元宇品コース)。
花粉の飛散がピークを迎えており、非常に苦しい日が続いていますが、
逆療法で回復を目指します。


●●2009年3月9日●●


「予算特別委員会 参考人意見聴取。」

朝10時から会派総会。10時半からは予算特別委員会を傍聴しました。
今日は各交渉会派が推薦した参考人の意見発表が行われました。

跡田 直澄参考人(大阪大学大学院 特任教授)は
「マクロ経済からみた今後の財政政策」と題した意見で、
経済学の基本定理として
@完全な競争市場が維持できれば、効率的な資源配分が可能である、
A所得の再配分が必要である、の2つを紹介され、
その上で公共部門が何をすべきかを分析されました。
特に印象に残ったのは、「単年度・発生主義の公会計の弱点を、
財務諸表の作成により補っていくことが大事」という視点です。
連結決算時の人件費、売却可能な資産がいくらあるのか、
といった点はポイントです。

さらに平成21年度予算について、
「総括的にオリジナリティがない」という指摘も考えさせられました。
吉野 克己参考人(東友会協同組合 理事長)は
「広島県の自動車産業の現状と今後の取組みについて」と題した意見で、
自動車産業は、県内総生産(約13兆円)のうち8800億円を占め、
就業人口135万人のうち自動車関連就業人口14万人と
その裾野の広さをまず指摘されました。

一方マツダの月別輸出台数は昨年9月の9万台をピークに急減し、
この1月は2万台あまりと前年比72%の減少です。
月別国内生産台数も昨年9月の10万台強からこの1月の3万台、
前年比66%と急減しています。
長期的にも平成14年の生産台数77万台・出荷額1.3兆円から、
19年には100万台・2兆円へと順調に業績を伸ばしてきましたが、
21年度の見通しは暗いものとなっています。
こうした状況の中で技術開発面・人材育成面・販売面等において
公共部門として何ができるのか、今後の検討が必要です。

午後からは、浅原 利正参考人(広島大学長)が「地域医療の現状と課題」、
木内 孝参考人(株式会社イースクエア代表取締役会長)が
「今の世の中をどうみるか‐目につく広島、先を行く広島‐」、
村田 武参考人(愛媛大学教授)が
「今、農業・農村はどうなっているのか‐自治体に何がきたいされているのか」
と題して意見を発表されました。




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