こうじマガジンNO.258 (2010.1.27)  


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こうじマガジン NO.258

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「2010年1月4日から2010年1月15日までのダイアリー」



●●2010年1月4日●●


「2010年はどうなる?」

今年一年がどういう年になるか、私自身の見方で考えてみたいと思います。
日本を大きく変えると思われる選択が行われる可能性があります。

まず1つ目は日米安保問題です。普天間基地の移転問題は
5月までに結論を出す、と鳩山首相は期限を切ったわけですが、
選択肢は限られています。1現状維持、2キャンプシュワブへの移転、
3沖縄県外の新たな移転先の提示、4グアム島への移転の4つです。

仮に答えが1あるいは2であれば、アメリカ政府があれだけ結論を急がせた
にもかかわらず、それを引き延ばしてきた意味が見えませんし、
世論的にも最悪の選択といえます。3の可能性はまだまだ未成熟ですが、
具体的な移転先の固有名詞が出てきたとたんに大騒ぎになるのではないか
と思われます。4の選択肢は鳩山首相自身もその困難さを指摘していますし、
グアム島の知事も反対表明しているとのことで、
一筋縄では行きそうにありません。私自身はここで「米軍再編とは何か」、
ということをもう一度考えてみる必要があるのではないかと考えています。

イラク、アフガニスタンと今の戦争を戦った米軍は、
「戦争そのものが変わって来ている」という認識を
強く持っているに違いありません。
ピンポイントで長距離の目標を同時に多数破壊できるミサイル、
敵の中枢部を即時に探し出せる衛星網、
出血を最小限に抑えなければならないという政治的要請、
市街戦における破壊のすさまじさ、
ゲリラや自爆テロに対する味方の脆弱性、
戦後の復興支援の重要性といった要素は、
今までの戦争概念とはかけ離れた戦争の様相です。

実はこうした現場を最も最前線で戦ってきた部隊が米海兵隊であり、
そもそも米軍再編のポイントは、この海兵隊を出来るだけ前線から遠ざける、
つまり有事の際に最初の犠牲にならないように配置し、
第二段の反撃用に準備しておくというものだったはずです。
そうすると普天間基地に部隊を駐留させる意味は
軍事的にはそれほど大きくないということになります。
そういう意味で私自身は4の選択肢が最も現実味を持っていると考えています。
しかしこの場合、日本政府は海兵隊と同じ機能を持った有事即応型の部隊を、
旅団規模(5千人規模)で編成して配置しなければなりません。
当然移動手段となる大型輸送機やヘリコプターも必要になってきます。
そこまで考えて決断しなければ、犠牲になるのは一般市民
ということになりかねません。

日米安保と自衛隊のあり方を根本から変えることになりかねない選択を
今年政府はしなければならなくなるでしょう。
もうひとつの選択は地域主権ですが、
この問題はまた後日論じてみたいと思います。



●●2010年1月5日●●


「2010本格始動。」

朝8時から宇品ベイシティ前にて今年最初の街頭演説。
底冷えのする寒さでしたが、今年最初の街頭演説、
気合を入れてマイクを握りました。
午前中は市内あいさつ回り、昼前に三菱重工労組広島支部へ。

恒例の昼休みを利用した各職場での新年のごあいさつを行いました。
各職場それぞれ50人〜100人程度お集まりいただき、
手短にごあいさつをさせていただきます。6〜8ヶ所程度回っていきます。
全部で3日間かかりますが、こうして現場の皆さんに
直接ごあいさつできる機会はそれほどないので
貴重な場を与えていただいています。
終了後1時過ぎから役員の皆さんと昼食をいただき、
引き続き市内のあいさつ回りを行いました。いよいよ今年も本格始動です。
精一杯頑張って参ります。


●●2010年1月6日●●


「連合広島2010旗開き。」

午前中は市内あいさつ回り。
昼前に三菱重工労組広島支部へ向い、各職場へのあいさつ回り。
午後2時からは連合広島「2010新春セミナー」に出席。
講師はお二人で、まず「鳩山政権のあゆみ」と題して
内閣総理大臣補佐官中山義活衆議院議員のご講演、
続いて「2010日本経済の行方〜広島県の産業界の現状と課題」
と題して中国経済産業局長尾正彦局長のご講演をお聞きしました。

その後4時半からは会場を移して連合広島2010旗開きに出席。


●●2010年1月7日●●


「民主党広島県連組織団体局。」

1年ほど前、福田政権から麻生政権に変わってさあ総選挙
という時期がありました。しかしリーマンショックに続く
世界的な経済危機の中、「政局より景気」という判断で
麻生政権は経済対策に集中し、結局効果的な策も打てず、
追い込まれる形で8.30総選挙を迎え、政権交代が実現しました。
この流れ、もし麻生政権の成立時に総選挙に打って出ていたら
と考えると感慨深いものがあります。トップの決断力の重要性を痛感します。

ちょうどその時期、「政権交代」を掲げるのであれば、
日本の経済・社会を根本から支えている各種団体に
アプローチする必要があるのではないか、という問題意識で
約120の各種団体をピックアップして、
民主党への支持をお願いする行動を起こしました。
地方議員が中心になって各種団体を訪問したわけですが、
残念ながら自民党との並列推薦という形でも
支持を表明していただいた団体はたった3団体だけでした。

その時の活動の延長から民主党広島県連組織団体局が設置され、
現在に至っています。昨年末「要望陳情の幹事長室一本化」の原則が示され、
手探りで県連における受付作業を進めてきましたが、
その中心になったのがこの組織団体局です。
政権交代によって役割が180度変わったといっていいと思います。

今日はその組織団体局の打ち合わせ及び懇親会を行いました。
国会議員1名、県会議員4名、広島市議会議員2名で
今後の広島県の政局について意見交換しました。
大事なのは団結力です。
今年一年もしっかりと成果を出していきたいと思います。



●●2010年1月8日●●


「全日本海員組合中・四国支部2010旗開き。」

朝10時に民主党広島県連で要望事項の受付を行いました。

11時半には三菱重工労組広島支部へ。今日が最後の職場あいさつで、
江波工場に向いました。8ヶ所でごあいさつさせていただきましたが、
今日はうれしい出会いが2つありました。1つは今から約20年前、
私が広島市議会議員選挙に向け準備を進めていた時期に
手伝ってくれていた女性が三菱重工に入社していて、声をかけてくれました。

もう一つは長女と同じ小学校で学ぶお子さんのお父さんが職場にいらっしゃり、
声をかけていただきました。偶然のできごとですが、
こうした出会いはうれしいものです。
感謝の気持ちで今年の職場回りを終えました。

そして3時からは全日本海員組合中・四国支部2010旗開きに出席しました。
ここでも修道高校の先輩にお会いしたり、
古くからの知人に偶然お会いすることができました。
今年は出会いに恵まれる年になりそうです。


●●2010年1月9日●●


「日本を変える 公衆トイレ掃除。」

朝9時から「日本を変える 公衆トイレ掃除」の集いに参加しました。
今月は広島城周辺の公衆トイレ数ヶ所を掃除します。
参加者は年初ということもあり40名程度の有志の皆さんが集まられました。
特に今日は司法修習生等司法関係者が多かったのが特徴です。

寒さが和らいだとはいえ、朝の寒さと水の冷たさはこたえました。
いい修行になりました。トイレ掃除の5K、
感謝、感動、気づく、謙虚、そして心を磨く、を思いながら、
一所懸命に汚れを落としました。
約2時間半いつもながら清々しい気持ちになり、
今年一年も初心わするるべからず、
とあらためて決意いたしました。


●●2010年1月11日●●


「結婚式、県医師会新年互礼会。」

朝11時から松本大輔衆議院議員の結婚式に出席。
盛大な結婚式でしたが、政治色を前面に出さない暖かさを感じる披露宴でした。
これも彼の個性だと思います。場所を変えて県医師会新年互礼会へ。
こちらは政治一色の会でした。

本来は病気を抱え苦しんでいる患者さんの命を救う神聖な職業で、
典型的な弱者救済、福祉の心を持ったやさしく暖かい方々の集まり
であるはずですが、あらゆる意味での政治色が濃かったような気がします。
業界の利益を死守するという使命は理解できますが、
アメリカのオバマ大統領もつまずいているように、
理想的な医療制度改革とは何か、を考えさせられました。


●●2010年1月12日●●


「予算ヒアリング(1)。」

朝8時から皆実町六丁目交差点にて街頭演説。今年2回目の街頭演説です。
9時半過ぎからは議会運営委員会で、1月臨時県議会の日程等
について話し合いました。1月19日(火)に80億円規模の補正予算を
審議する1月臨時県議会が開かれることになりました。
政府の二次補正予算が先月閣議決定されたのを受けて、
先取りして執行するための議決です。
雇用対策、公共事業の執行がその主な内容ですが、昨年と同じ動きで、
あまり目新しさはありません。昨年は52億円あまりでしたので
規模は大きくなっていますが、内容的には大差なしで、
効果をしっかりと検証していく必要があります。

10時からの予算ヒアリングは7つの局から説明を受けました。
この予算ヒアリングというのは、予算編成過程においてその目玉となるもの、
とくに新規事業について執行部側から、議会の考え方を聞きたい
ということで行われるもので、「是非議会からもバックアップしてもらいたい」
事業を説明することにその目的があります。知事も変わって、
どれくらい予算編成作業や予算配分が変わるのか期待していましたが、
新規事業に充てられる財源はたった15億円あまりと聞いて、
これでは役人主導になるのも仕方ないな、と感じました。

「昨年の藤田県政最後の予算編成で新規事業に充てられる財源が
5億円だったから、それが15億円もはじき出したのは評価していただきたい」
というのが財政当局の姿勢ですが、約1兆円の予算から見ると
1%はじき出しても100億円です。なにか工夫できないものか、
本当に絞りきっているのか、どうも疑問に感じる点です。
先般の事業仕分けも試行的とはいえその成果は中途半端、
予算ヒアリングも低調です。ますます役人主導に陥っているのではないか、
と心配しています。今日は商工労働局、農林水産局、総務局、企画振興局、
環境県民局・危機管理監、健康福祉局のレクチャーを受けました。

7時からは広島地区同盟の一日同盟に出席、遅くまで意見交換をしました。



●●2010年1月13日●●


「予算ヒアリング(2)。」

昨日に引き続き朝10時から予算ヒアリング。
今日は教育委員会、警察本部、土木・都市局、企業局、病院事業局
とレクチャーを受けました。昨年と異なり新規事業分だけの説明で
予算の全体像が示されず、15分程度のレクチャーで
各局1時間の設定をしていますので「議論の仕様がない」というのが実感です。
これでは予算ヒアリングの意味がないと厳しく指摘しました。

ただ広島市との調整は進んでいるようです。
湯崎知事と秋葉市長との折り合いはいいみたいで、
懸案事項である広島西飛行場、福祉医療費公費負担事業、
出島地区廃棄物埋立護岸の広島市負担金等は
事務レベルで調整が進んでいるようです。
これから会派の要望を取りまとめて知事に提出、その回答をいただき、
調整中の事業案件の追加説明を受け、再要望と進んでいきます。

今年は自民系会派との共同要望は見送りました。
月末まで忙しい日々が続きそうです。
5時半からは全日本不動産協会広島県本部の新年互礼会、
6時半から宇品詩吟の会の新年会、
8時からは松下政経塾地方議員の会の打ち合わせと続きました。


●●2010年1月14日●●


「民主県政会 予算要望作成。」

昨日までの予算ヒアリングを受けて、
民主県政会所属議員15名から
それぞれ来年度予算に向けた要望項目を出していただきました。
私は「議員が知事に要望する」というのは本来おかしいと思っていますが、
慣例でこの要望という言葉を使っていますのであえて使わせていただきます。

議会には予算案提出権はありませんが、議決しないと執行できない
わけですから、我々議員は知事に対して「これをやりなさい」
と考え方を提示すべきで、受け入れられなければ
予算案を否決すればいいことです。ただし過半数が必要ですので、
その辺りはいわゆる腹の探りあいといった雰囲気がこの時期あります。
各議員からの要望事項をこれから取りまとめていくわけですが、
執行部に強く迫っていかなければならない項目もいくつかあります。
1月19日臨時議会終了後に知事に提出する予定です。
夜はNPO法人の新年会に出席。


●●2010年1月15日●●


「総務委員会正副委員長勉強会。」

午前中は昨日の会派要望のとりまとめ、
午後1時半から民主党広島県連で要望事項の受け付け、
2時半からは総務委員会正副委員長勉強会に出席しました。
3時半からは戦時中に軍部の毒ガス製造に携わった被害者の方々
からの要望受付、4時からは広島交響楽団の楽団員の皆さんとの意見交換
と続きました。
7時からは修道高校バレーボール部OB会の新年会に出席。




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