こうじマガジンNO.267 (2010.4.21)  


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こうじマガジン NO.267

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「2010年4月1日から2010年4月10日までのダイアリー」



●●2010年4月1日●●


「中国大連へ。」

朝9時半に事務所を出て、全日本海員組合中・四国支部の遊佐執行委員と
広島空港に向いました。12時半発の中国南方航空648便で中国大連に向け出発、
現地時間2時過ぎに大連空港着(時差は1時間遅れています)、
市内のホテルに向いました。

今回は、「中国船員大連総合訓練センター」開所式及び記念式典に出席すること
が目的です。海員組合の政治参与(地方議員)が各地から10数名参加する
ことになっています。貿易立国、海洋国家の日本にとって
その商船隊の維持と効率化は最大の課題の一つです。

その中核となるのが船員養成で、質の高い船員を確実に確保できるシステム
が必要不可欠となります。日本商船隊には2万人の船員が必要ですが、
安全保障上も一定数の日本人船員は確保しながら、
効率化の要請から有能な外国人船員の確保も
グローバルな競争優位を保つためには欠かせません。
今回中国側と共同で訓練センターを開所できることになったということは、
海運業界に革命的な意味を持つことになります。

もう一つ個人的に大変興味を持ったのは、この訓練センターは旅順にあり、
その敷地4万?あまりを中国人民解放軍海軍から借り受けているという点です。
歴史好きの血が騒ぐような設定がそこにはあって、
是非この目で見てみたいと思いました。今日は訪問団の結団式を兼ねて
日本側だけでの夕食会に臨みました。
船主側も含めて総勢50名近いメンバーになっていました。
明日が非常に楽しみです。


●●2010年4月2日●●


「 「中国船員大連総合訓練センター」開所式及び記念式典。」

朝8時半にホテルを出発し、旅順に向いました。

10時からセンターの開所式、晴天に恵まれ少し風は強く冷たかったですが、
華やかにセレモニーが行われました。校内見学もさせていただきました。
約100名の宿泊機能と、海事訓練には欠かせないブリッジシュミレーター、
エンジンルームシュミレーター(2011年設置予定)が完備されています。
ここで学んだ船員が日本商船隊に乗り込むことになるのか、
今後の展開次第だと思いますが、中国の海運力には大きく貢献する
ことは間違いないと思います。

終了後昼食会、その後旅順市内の203高地を見学しました。
個人的に非常に楽しみにしていた場所です。
大連市内からこの旅順までバスで1時間近くかかります。
夕方は大連市内で記念式典に出席しました。

あわただしく過ぎていった2泊3日でしたが、
この歴史的なプロジェクトを間近に見ることができたことは光栄ですし、
また旅順の感想などもご報告したいと思います。

訓練センターや開所式の様子、203高地山頂での様子など、
計4枚写真をブログにて掲載しております。ぜひご覧ください。


●●2010年4月3日●●


「民主党広島県連2010年度定期大会。」

朝6時半に大連のホテルを出発し空港へ。
8時過ぎの中国南方航空便で広島空港に向かいました。
早朝の大連空港日本行きのカウンターは大混雑。
名古屋・富山と多分出稼ぎの中国人女性だと思いますが、衝撃的な光景でした。

11時過ぎには広島空港着。
1時半から始まる「民主党広島県連2010年度定期大会」に出席しました。
前半は元参議院議員平野貞夫氏の講演会、
3時前から定期大会の議事は始まりました。
新代表に三谷光男衆議院議員が、私は幹事長にご指名いただきました。
重責を担うことになりますが、頑張って参ります。


●●2010年4月4日●●


「核抑止論。」

二泊三日で大連に行ったわけですが、実は大連には縁があって
3度目の訪問になります。一回目は平成5年に広島市の使節として、
二回目は平成9年にプライベートで行っています。

二回とも旅順は外国人観光客立入禁止で訪問することができませんでした。
なぜか、それは海軍基地があったからです。移動中にも考えていましたが、
大学で勉強した核抑止論は非常に緻密に理論構成されていました。
これが旅順立入禁止の大きな要因でした。

ある国が核兵器を持つと他国は報復を恐れて容易に攻撃できない、
これが核抑止論の基本です。しかしその核兵器を先制攻撃で100%つぶすこと
ができれば、先制攻撃優位の理論が成り立ちます。
そのためには核兵器の配備状況を的確に把握しなければなりません。
ここで大事なのが核弾頭と運搬手段の関係です。

核弾頭を保持していてもそれをターゲットまで運搬できなければ意味がない、
つまり運搬手段をつぶせば無力化できるということになります。
運搬手段というのはミサイル(陸上配備、水上艦艇配備)、爆撃機、
そして潜水艦の三種類しか現在ありません。

アメリカはMXミサイルという複数の発射台をミサイルが地下移動できる基地
をつくりました。冷戦下の米ソはこうして相手の運搬手段を
確実に破壊できる能力を身に付けることに必死でした。
相互確証破壊という考え方です。そしてついに核弾頭2万発という
とてつもない数の核を持つにいたったわけです。

そしてこれらの運搬手段の中で最も有効なのが、
数ヶ月にわたって探知されることなく海底にもぐって航行できる
原子力潜水艦です。仮に先制攻撃が成功しても、一隻の原子力潜水艦が
数ヵ月後に報復することが可能だということです。
そこで旅順港の立入禁止、入港出港情報が漏れないために
外国人の立入を禁止しているわけです。旧ソ連のウラジオストックも
外国人立入禁止でした。冷戦が終結し、この無意味な核配備競争は
ストップします。一方でMD(Missile Deffence)構想が浮上してきまし
た。領空内に侵入してくる核弾頭を搭載した運搬手段を
100%打ち落とすことができれば、核攻撃は全く無意味になります。
つまり核抑止論が崩れ、防御優位の新しい時代が始まるということになります。

しかし100%確実なMDが果たして開発可能なのか、疑問があります。
折りしも米ロが久しぶりにその名前を聞いたSTART交渉で核弾頭の削減に合意し
(MD開発をしないとの条件付)、NPT再検討会議が5月に開かれることになりま
す。広島の思想はこの核抑止論自体を全面否定するものです。

この緻密な理論を打破するためには、理論そのものを否定する以外にはありませ
ん。攻撃優位の核抑止論、防御優位のMD構想、
こうした戦略思想そのものを否定し世界の大勢にしていくことが
広島の使命であると考えています。
そのためには新たな戦略論を説得力を持って展開することが必要不可欠です。
203高地から見える旅順港を眺めながらこんなことを考えていました。



●●2010年4月5日●●


「記念行事の準備と民主党県連の調整。」

朝8時から皆実町六丁目交差点にて街頭演説。
10時からはグランドプリンスホテル広島にて10周年記念行事の打ち合わせ。
いよいよ秒読み段階に入ってきました。

午後は新たに幹事長に就任した民主党広島県連の調整が断続的に続きました。
電話の送信着信履歴も30件を超えています。
7月の参議院選挙に向けた動きが急です。
三谷代表をしっかりと支えていかなければなりません。

夜は北海道にいる学生インターンが訪ねて来ましたので
OB中心に懇親会を行いました。


●●2010年4月6日●●


「入学式。」

朝9時から広島市立宇品中学校の入学式に出席しました。
今年の新入生は244名、在校生は2年生が225名、3年生が103名、合計675名と
市内でも有数のマンモス中学校です。
10時半からは広島市立宇品小学校の入学式で、こちらは181名の新一年生です。
どちらも初々しい一年生で元気に頑張ってもらいたいものです。

昼食後2時からは議会運営検討部会に出席しました。
6月定例県議会から導入予定の本会議質問における一問一答方式の検討
を行いました。


●●2010年4月7日●●


「10周年記念行事第5回実行委員会。」

朝9時から事務所で来客対応。午後1時にはマスコミの取材対応、
2時からは10周年記念行事第5回実行委員会と続きました。

前回の委員会は出席できませんでしたが、本当に皆さんにお世話になっている
と感謝の気持ちで一杯です。当日まであと3日、
いよいよ成功を期すばかりとなってきました。
最後まで気を抜かずに進めて参ります。
野田佳彦財務副大臣との日程調整が決定したのが2月15日、
第1回実行委員会が3月4日とあわただしく準備をして参りました。
時間が足りない中皆さんにお願いをして歩きましたが、あと一歩です。
頑張って参ります。


●●2010年4月8日●●


「市内あいさつ回り。」

今日は快晴の一日。記念行事に向けあいさつ回りが続いています。
午後は10日(土)に開催予定の民主党広島県連幹事会の打ち合わせ等
に追われました。あと二日です。


●●2010年4月9日●●


「民主党広島県連打ち合わせ。」

午前中は市内あいさつ回り。午後からは県議会にて来客対応の後、
民主党県連事務所で明日の幹事会の打ち合わせ。

7月の参議院選挙を巡って動きが急になってきています。
幹事長に就任して県連の動きも調整しながら進めていかなければなりません。
明日は10周年記念行事ですが、その前に県連幹事会、重要な行事が続きます。


●●2010年4月10日●●


「 「県議在任10周年記念シンポジウム&第2回カンフルエンス・パーティ〜野田
佳彦財務副大臣を迎えて〜」。 」

いよいよ当日です。天候は曇り時々晴れ、気温も暖かく雨続きの数日間でしたが
今日は夜まで何とか持ちそうです。午前中は諸準備のチェックを行って、
午後2時からは民主党県連幹事会(ホテルニューヒロデン)。

何といっても焦点は参議院選挙での2人目の候補擁立です。
県連として擁立に向け検討に入ること、人選については
三谷代表他国会議員に一任することが決まりました。告示まで60日あまり、
投票日まで90日を切った現状で2人目の擁立を目指す、
というのは大変な事態です。今後はこの動きが急速に進んでいきますし、
それに伴い県連の役割もさらに大きくなっていきます。


そしていよいよ5時からは
「県議在任10周年記念シンポジウム&第2回カンフルエンス・パーティ
〜野田佳彦財務副大臣を迎えて〜」です(グランドプリンスホテル広島)。
4時過ぎに会場入り。20名近いスタッフの方々にお願いのごあいさつをし、
会場を下見、ずらーっと並べられた約500の椅子、
本当に皆さん来ていただけるんだろうか、この会場が本当に埋まるんだろうか、
いつもの不安が湧き上がってきます。緊張感と不安感で
押しつぶされそうになる、イベントの前はいつもこうです。

野田先輩は予定通り広島駅着、5時から予定通りスタートできました。
約500名の方々にご参加いただきました。
感謝の気持ちで一杯になりながら県政・県議会報告を行いました。
詳細につきましてはまた後日ご報告させていただきますが、式次第通り、
順調に進行することができたと思います。

野田先輩のスケジュールが確定したのが2月15日、
ご案内のための印刷物等を準備して第1回目の実行委員会が3月4日、
以後4回の実行委員会を経て、事前の打ち合わせを行い今日に至りました。
約1ヵ月半の戦いでしたが、何とか成功させることが出来たと思っています。
こうした大きなイベントはまさに選挙と同じで、
実行委員会・スタッフ一丸となって進めたと思います。

本当にありがとうございました。




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