こうじマガジンNO.277 (2010.7.21)  



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こうじマガジン NO.277

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「2010年7月1日から2010年7月12日までのダイアリー」



●●2010年7月1日●●


「子ども・子育て新システム。」

政府の「子ども・子育て新システム」の基本制度案が出てきました。
23年通常国会に法案提出、25年度の施行を目指す、とされています。
子育て支援や子ども手当て等、施策がバラバラに展開されてきた感のある
この分野ですが、ようやくその枠組みづくりが明確になってきました。

その目的は、
(1)すべての子どもへの良質な成育環境の保障、
(2)出産・子育て・就労の希望がかなう社会、
(3)仕事と家庭の両立支援、
(4)新しい雇用の創出と、女性の就業促進、となっています。

その制度設計の基本は、「子ども・子育てを社会全体で支援し、
利用者(子どもと子育て家庭)本位を基本とし、
政府の推進体制の一元化のもと、
地域主権を前提とした多様なニーズに応えるサービスの実現」としています。
「社会全体で支援」という言葉は、介護保険制度導入の際にも
聞いた言葉ですが、これはイコール社会全体(国・地方・事業主・個人)
による費用負担を意味しています。
国・都道府県・市町村一般会計からの負担金・補助金、
事業主・本人からの拠出金を基本に財源を一元化し
(同時に推進体制も一元化)、実施主体である市町村では
特別会計で運営するとしています。

さらに幼稚園・保育所の一元化、多様な保育サービスの提供、
ワークライフ・バランスを実現といった新システムを実現していきます。
具体的な給付設計は、
基礎給付として個人給付(子ども手当、一時預かり等の子育て支援現物給付)、
その他の子育て支援(乳児家庭全戸訪問事業、児童館等)を
すべての子ども・子育て家庭へ、
両立支援・保育・幼児教育給付(仮称)として
産前・産後・育児休業給付(仮称)、
幼保一体給付(仮称、幼稚園・保育所を一体化したこども園へ一体給付、
早朝・夜間・休日保育サービス、病児・病後児保育サービスといった
多様な保育サービスを提供)と
さらに放課後児童給付(仮称)となっています。

今までバラバラだったこうした取組が、財源の一元化・多様化のもと、
一体的に制度設計されることになるわけで、
画期的な取組であると考えています。
当然現場的にはいろんな課題が出てくると思いますが、
一つずつ丁寧に対応していくことが大事だと考えていますし、
そのために地方議員として全力で取り組んで参ります。



●●2010年7月2日●●


「県立広島病院。」

午前中久しぶりに県立広島病院に行ってきました。
要件は病院内にある保育所の件だったわけですが、
相変わらず患者さんでごった返していました。

県議会にいますと北側に隣接する新築なった市民病院が目に入ります。
当然ですがそれに較べると県病院は施設の老朽化が目に付きます。
診療そのものは充実しているものと思いますが、毎年赤字続きの状況、
そして巨額の累積赤字等経営上の課題を抱えている病院です。
県民が期待する高度医療が充実できているのか、
救急医療体制には落ち度はないか、患者本位のシステムに成っているか等、
定期的にチェックしていく必要があります。


●●2010年7月3日●●


「長妻昭厚生労働大臣。」

朝5時半起床後早朝自主トレ(元宇品コース)。
今日はあいにくの雨模様です。午後からは選挙支援活動に入りますが、
午前中は県議会控室で、明日のシンポジウムでパネラーをするので
その準備を行いました。休日の県議会控室は静かです。
一人っきりで発言の構想を練りました。

午後からは選挙カーに乗り、
3時半には金座街前で長妻昭厚生労働大臣との街頭演説。
予定時間を15分もオーバーして、熱く政策論を語られました。
年金制度、後期高齢者医療制度、健康保険改革、介護保険、障害福祉、
子育て支援とその具体的な政策を述べられました。
選挙戦も後半戦に入りました。あと1週間です。
全力で頑張って参ります。


●●2010年7月4日●●


「 「おやじ日本広島」設立。」

朝11時に事務所を出て尾道市に向いました。
今日は2時から「おやじ日本広島」設立大会が
尾道市向島町の市民センターむかいしまであります。

恒例のあどRUN太さんの歌からスタートし、
基調講演は「青少年問題と大人の責任」と題して
元広島県警本部長の竹花豊さんが行われました。
「物や情報があふれ、何を信じればいいか分からない社会」と指摘され、
「学校を中心に親や住民が一体で、子どもの生きる力を伸ばす必要がある」
と訴えられました。第二部はパネル討論で、
私もパネリストとして参加させていただきました。
他のパネリストの皆さんは、平田克明広島県教育長、
松原祐司三原市中之町小おやじの会会長、山下哲夫弁護士、
そして司会はおやじ日本広島の堀川寛会長でした。

今後どういう活動を展開していくのか手探りですが、
発起人の一人として積極的に関わって参ります。
4時半に終了して場所を移しての懇親会。
貴重な出会いを数多くいただきました。
9時過ぎの新幹線で広島に帰りました。


●●2010年7月5日●●


「写真をアップします。」

選挙期間中ですので、
選挙以外の活動の写真をブログにて掲載しました。

6月26日(土)に出席した三菱広島OB会総会の様子を2枚と、
7月4日(日)尾道市で行われた「おやじ日本広島」設立総会
の様子を2枚です。

機会がありましたら、ぜひご覧下さい。


●●2010年7月6日●●


「大阪ー神戸米国総領事館。」

今日午後大阪ー神戸米国総領事館の総領事及び関係者にお会いする機会
がありました。

アメリカは札幌、名古屋、大阪ー神戸、福岡、沖縄に領事館を置いています。
職員は三十数名いらっしゃるそうで、
日頃なかなか接する機会がないので、興味を持っていろいろ聞かせて
いただきました。この領事館はもともとは神戸にあったそうで、
明治維新前夜の神戸開港時に置かれて以来の歴史を持っています。
いまちょうど「龍馬伝」で神戸海軍操練所のくだりに入っていますが、
当時はすでに神戸に米国領事館があったものと思われます。

歴史の重さを感じましたが、大阪に場所が移ったとはいえ、
いまだにその歴史を残しているということに驚きました。
今ではその仕事は政治・経済両面にわたる交流ということで、
非常に友好的な活動を行っておられるようです。
基地問題でクローズアップされた日米関係ですが、草の根の交流は
こうして地道に続けられているという現実を肌で感じました。


●●2010年7月7日●●


「県連幹事長という仕事。」

某テレビ局が関心を持ったこともあり、
この選挙期間中県連幹事長という仕事について考えさせられました。
平成3年の広島市議初当選以来、どちらかというと
一匹狼的な政治活動をしてきましたので、民主党広島県連幹事長という役割も
手探りでこなしていくしかありません。

県連幹事長は県連代表の指名で決まります。
県連代表は県連大会で選挙によって選出されます。
つまり一義的には代表を支える、というのが幹事長の仕事
ということになります。さらに党規約では執行機関である
「常任幹事会を主宰する」ことになっておりますので、
実質的な活動についての企画・運営もこなしていく必要があります。
具体的には意思決定機関である常任幹事会の開催、
連合広島との意見交換といった主業務と、
外部(他党、業界団体、マスコミ等)との連絡調整も入ってきます。

昨年夏からは政権与党という重みが加わっていますから、責任も重大です。
今回の参議院選挙では「二人目候補の擁立」、
「各候補への県連支援態勢の調整」、「選挙直前での首相交代」
と目まぐるしく動いてきました。
結果が出てからは当然総括もしなければなりません。
さらに来年に迫った統一地方選挙への対応も待ったなし、という状況です。

本当に課題山積です。これらの業務を民主党結党以来お世話になっている
女性の事務職員の方と、統一選に立候補予定の県連職員の二人で
こなしていくことになりますので、膨大な事務量を計画的にこなしていくこと
が必要です。自民党県連と違うところは、この事務局体制が薄いという点です。
今後の県連の課題の一つでもあります。今後とも頑張って参ります。



●●2010年7月8日●●


「選挙応援(3)。」

昨日今日となぜか朝早く目が醒めて、早朝自主トレ(元宇品コース)
に出かけました。朝のスタートが早朝自主トレで始まると、
走り終わった後シャワーを浴びて快調にスタートできます。

報道各社の選挙情勢の調査が次第に入ってきます。
わが民主党は支持を伸ばしきれていないという感じです。
後二日全力で頑張って参ります。


●●2010年7月9日●●


「街宣車。」

全県下の選挙というのはやはり大変です。
公営掲示板の設置数は約九千ヶ所、
県下14市8町ですから17日間の選挙戦で回れる範囲も限られてきます。
最終盤この二日は広島市内に集中するとして24時間ですから、
市内8区で単純に割ると1区に3時間あまりとなってしまいます。
安佐北区等の面積の広い区はもっと時間がかかりますから、
本当に街宣車で回れる範囲は限られます。

今日は某陣営の街宣車が南区に入って最後のお願いをするとのことで、
私も乗り込ませていただきました。
4時半から6時半までたった2時間でしたが、
精一杯気持ちを込めてお願いしました。
夕方は中心部での街頭演説でしたが運動終了の8時まで、
ばっちりマイクを持たせていただきました。

私は基本的に街宣車でも票は取れる、と考えていますので、
自分の選挙でも可能な限り乗り込んで握手作戦を行います。
今回はそんな時間はありませんでしたが、
街宣車は選挙の基本中の基本です。


●●2010年7月10日●●


「選挙戦最終日。」

今日は選挙戦最終日です。
今回の選挙で気になることを列挙してみたいと思います。

まずマスコミ報道ではこの選挙に関心を持っているとする比率が高く、
投票率も上がりそうな感じですが、
選挙戦全体として有権者の反応等あまり盛り上がりを感じることが
ありませんでした。果たして投票率はどうなるのか。

そして各社の世論調査に基づく情勢分析では、
自・民両現職が安定しているようですが、
期日前投票の出口調査を行っているマスコミの情報では、
民主の2人は接戦であるという情報があり、
世論調査の結果がどこまで正確なのかが不明のまま
投票日を迎えるという点です。
さて明日の結果がどうなるのか、期待と不安で一杯です。


●●2010年7月11日●●


「投開票日。」

いよいよ結果が出る日です。
午後からはマスコミ各社の出口調査の情報収集をスタートしました。
昨日指摘していた2つの疑問点、まず投票率ですが、
やはり出足は鈍く前回を数パーセント下回る感じです。

そして世論調査と出口調査ですが、やはり出口調査のほうが
正しかったようです。社によっては投票箱が閉まる8時過ぎには
2議席当確出せるでしょう、とのん気に言っていましたが
やはり接戦の様子でした。世論調査の結果は何だったのか、
携帯電話の時代に固定電話にかけて調査することの限界が見えたと思います。

ただこの数字で一喜一憂していたのは事実で、
内閣支持率等本当に正確なのか、今回疑問を抱くようになりました。
さすがに選挙報道に熱心なNHKは、選挙期間中には世論調査は行わず
出口調査にかけていたようです。一番正確な読みをしていたのでしょう。
さらには性別年代にバラツキがないように街頭に出て、
直接インタビューするという手法も取っているようです。
調査の信頼性について考えさせられました。

夕方近くになるとさすがに情勢が明らかになってきました。
各社とも数ポイント柳田さんがリードという結果で、
8時前には三谷代表とともに事務所に入りました。
当確は10時半ごろでしょう、と想定していましたが、
この間本当に長く感じました。当確が出て万歳三唱、その後中川事務所へ。
敗れたとはいえ本当にこの2ヶ月間頑張られたと思います。
湿っぽい感じは全くなく、さわやかな事務所の雰囲気が印象的でした。

全国的には民主党は惨敗、ねじれ国会の再現となりました。
厳しい国会運営が続くでしょう。
政治の厳しさを痛感させられる戦いでした。



●●2010年7月12日●●


「一夜明けて。」

昨晩は12時ごろに帰宅、遅すぎる夕食を取り寝たのが2時ごろでした。
サッカー見ようかなとの誘惑に何とか打ち勝ち、
というかバタンキュー状態でしたが、まずは睡眠、
そして朝8時から街頭演説へ(皆実町六丁目交差点)。
昨日の選挙結果をうけての国政ネタが中心でしたが、
よう頑張ったのうと微笑んでくれる方も多く、
反応はまずまずといった感じでした。

午前中は事務所で対応、
午後1時半からは広島県・広島市よりの「黒い雨の援護地域の拡大」
についての要望を県連として受けました。
この問題も広島的に大事な課題で、因果関係の証明のハードルを
どれだけ下げていけるか、政府との交渉ですが、
新政権への期待も大きい分野です。終了後はあいさつ回り。

そして今日はメールマガジンでもご連絡させていただきましたが、
この選挙戦の期間中、広島ホームテレビが 「県連幹事長」という仕事
に興味を持ち、密着取材を行いました。
自民党の「県連幹事長」との比較をしながら、選挙戦を追う、
というものでした。録画で見ましたがうまく実像を捉えているな、
と関心しました。自民党と比較するとあらためて敵は自民党だったんだ
と思いますが、とにかく二つの陣営をバランスよくケアしていくこと
に集中していたので、その辺があいまいになってしまった選挙だった
と反省もしました。10分以上の特集で本当に面白かったです。




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