こうじマガジンNO.286 (2010.9.29)  


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こうじマガジン NO.286

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「2010年9月11日から2010年9月18日までのダイアリー」



●●2010年9月11日●●


「MHIソリューションテクノロジーズ株式会社。」

9年目の9.11です。
あの事件を私はマレーシアのクワラルンプールのホテルの一室で、
CNNのブレイキングニュースで知りました。
現地時間の夜の8時半ぐらいだったと思います。
ハワイにあるイーストウエストセンター主催の
ニュージェネレーションセミナーに参加中で、
翌日の朝アメリカ代表で参加していた州議会議員や政府職員の皆さんに
どう声をかけようと悩んだ記憶があります。

さて今日は10時から宮島の安芸グランドホテルで、
MHIソリューションテクノロジーズ労働組合の研修会で
政治についてお話させていただきました。

MHIソリューションテクノロジーズ株式会社は、
研究開発から機械装置・プラント類の製作までを支援する
三菱重工業株式会社技術本部直系の総合エンジニアリング企業です。
従業員は570人で、今日の研修会には50名近くの職場委員の方々が
ご参加でした。売上高は85億円で、
キムタク主演で盛り上がった「華麗なる一族」の魚ロボットの開発が有名です。
講演のほうは約1時間あまりでしたが、
政治と選挙について私なりにその意味についてお伝えできたらと思っています。



●●2010年9月12日●●


「第45回宇品東地区町民運動会、そして写真をアップします。」

今日は朝8時半から第45回宇品東地区町民運動会に参加しました。
雨が心配された大会でしたが、真夏の日差しのもとでの大会となりました。

今日は先週の県内視察の写真もアップします。

まず、福山市鞆の浦にある小規模多機能形居宅介護事業所「鞆の浦さくら
ホーム」での様子を1枚。木造建ての民家を改築したわけですが、
鞆の町並みにピッタリ合ってます。
もう1枚は福山リサイクル発電株式会社で、溶融炉の屋上
10階からの写真です。背景に山並みは鞆の浦に続きます。



●●2010年9月13日●●


「 「韃靼疾風録(上下巻) 司馬 遼太郎」(中公文庫)を読み終えました。」

8月8日のブログで取り上げましたので読み終えるのに約1ヶ月かかっています。
ちょうどパワーウォークの再開時、暑さもまさにピークの時でしたので、
なかなか時間が取れなかったようです。この本を読んでまず興味を持ったのが、
1600年代の明朝から清朝への革命は直接対決ではなく
偶然の巡りあわせのなせるわざだった、ということです。

初代ヌルハチが自らの女真族(満州族)を統一し後金を建国するのが1612年、
1621年にサリフ会戦で明軍を大いに破りますが、
26年には山海関で破れその時の傷がもとでヌルハチは亡くなります。
二代目ホンタイジは若くして亡くなり、
三代目順治帝の時摂政に就いたヌルハチの14子ドルゴンの代になって、
1644年明は李自成によって滅ぼされます。
この李自成は単なる農民反乱指導者で、この農民反乱軍によって
容易に倒された明王朝はまさに内部崩壊したということでしょう。

当時明軍の主力部隊は金の侵攻対策のため山海関にあり、
これを率いる呉三桂は明朝崩壊とともに、金の助力を得て北京入りを果たす、
というとんでもない野望を持ってしまいます。
呉三桂は山海関を開け、金軍を導き、李自成軍を大いに破りますが
当然その功績はドルゴンに占められてしまいます。
ここからが清の中国支配ということになりますが、
建国から32年かかっていますが、れは1912年まで268年続くことになります。
この間の偶然の連続と翻弄される運命の儚さを
この本では見事に描いているわけですが、
内部崩壊という現象には考えさせられます。
今の日本がどうなのかを重ね合わせることも大事です。
いろんなことを考えさせられた一冊でした。

今日は民主党代表選を明日に控え、取材応対も大変でした。
テレビの取材も受けましたがなかなか見られないことが多く、
録画をしっかりしていかなければなりません。

明日は日本にとって大事な一日になります。



●●2010年9月14日●●


「民主党代表選挙。」

いよいよ決着の日です。
マスコミの取材対応のため、今日の投開票は県議会の控室で見る
ことにしました。カメラに囲まれてテレビを見るというのは
不思議な気持ちでしたが、結果は予想外の大差、
特に党員サポーター票の差は圧倒的でした。

小沢さんを支持した衆議院議員で、その総支部での結果が菅さんだった
というケースが大変多かったということです。このことをもって
「民意を反映していない」とは私自身は考えていません。

政治的な判断というのはいろんな要素があってしかるべきで、
今の民意を反映するだけではなく、将来のための判断を
有権者に成り代って行うというのも代議制民主主義の全部委任
という重要な考え方です。これで決着はつきましたが、
今後の政権運営は人事を含めてどうなるのか、ねじれ国会は乗り切れるのか、
課題は山積ですが、まずは景気対策、地方の雇用対策、
スピード感を持って打ち出していただきたいと思います。
最後に県連幹事長としてマスコミに発表したコメントを掲載したいと思います。


「9月1日に告示された民主党代表選挙は、本日投票の結果、
菅氏の勝利という開票結果になった。党員サポーター票において大差が開いた。
「世論の動向」という面では菅氏を支持する声が大きかった
ということだと思う。政権交代を果たした民主党に対する期待感の象徴として、
就任してまだ三ヶ月という短い期間の菅氏への支持が
党員サポーターの間では厚かった。一方で地方議員票では6:4、
国会議員票では僅差という風に、小沢氏の政治的リーダーシップに
期待する部分も大きい。特に今回の代表選のもう一つのキーワードである
「政治主導」という部分では、地方議員・国会議員ともに
この一年の政権運営に満足していないという結果であり、
深刻に受け止めなければならない。

 選挙戦を通じて非常に激しい戦いだったが、
「終わったらノーサイド」との当初の言葉通り、
次の目標に向け進んでいただきたいと思う。
半年後には統一地方選が控えているが、
今回の代表選でも議論が深まっていったように、
地域主権の確立、素早い景気対策、さらには地方の雇用対策と
新政権にはしっかりと取り組んでいっていただきたい。」



●●2010年9月15日●●


「やっと涼しくなってきました。」

今日は朝7時過ぎには家をでて、朝起き会の秋季大会にグリーンアリーナ
に向いました。いつも感動する素晴らしいお話を頂きます。

民主党代表選挙から一夜明けましたが、まだ取材の要請があります。
大会終了後は県議会での打ち合わせや来客対応に終われました。
参議院選挙から代表選挙と暑い暑い戦いの日々、そして個人的にも
パワーウォークで汗だくになる日々と続いていましたが、ふと気づくと
朝晩やっと涼しくなってきました。そこで今日は久しぶりに
夕方の自主トレに出かけました(元宇品コース)。この暑さで早朝しか
自主トレできませんでしたが、夕方は久しぶりです。

早朝と夕方では街の顔は全然変わります。今日も一日終わったと、
家路を急ぐ人の雰囲気は落ち着いています。季節の変わり目を私なりに
感じました。これからは夕方のパワーウォークも楽しみです。



●●2010年9月16日●●


「松下政経塾の後輩。」

松下政経塾の後輩(22期)で大阪府豊中市議の白岩正三さんが
訪ねてきました。政経塾には妙な一体感と競争意識があって、
意気投合して楽しく議論し励ましあう部分と、少しでもいい所を吸収しよう
という意識が混ざって、結局はいつも大騒ぎしているわけですが、
今日は白岩君が、先輩のパワーウォークって何ですか?
という疑問からスタートし、今度いっぺんご一緒しますは!
が実現することになりました。
彼も豊中市議として頑張っているわけで、
将来的には前途有望な後輩です。何か伝えることはあるのかな、
と考えながらパワーウォークを一緒にこなしました。

「地域を歩き回って、新しい有権者50人にお会いする」
というのがパワーウォークですが、詳細は省略しますが
約2時間みっちり歩きました。お昼は彼の同期で現在島根県益田市長
福原慎太郎君の知人のお寿司屋に行きました。
少しはお役に立てたものかと思っています。

昼食後は県議会に移動。数件の打ち合わせの後、
3時からは明日の常任委員会に備えた政調勉強会に出席しました。
さらに今日は7時半からベイサイドパレスマンションにて産廃問題の勉強会。
またゆっくりご説明させていただきますが、
出島地区産業廃棄物処分場の廃棄物搬入経路が海路から陸路になるというので、
この点しっかりと意見交換させていただきました。



●●2010年9月17日●●


「生活福祉保健委員会。」

朝8時から旭町・出汐交差点にて街頭演説。
学生インターン2人も参加してくれました。終了後は県議会に移動して
9時45分から議会運営委員会、会派総会と続き、
30分からは生活福祉保健委員会。

今日は9月定例県議会への提案見込み事項の説明や、
18日からの3日間予定されている「事業仕分け」(対象事業101事業)
の当委員会所管分(約30事業)の説明が行われたため、
執行部の説明だけでお昼になってしまいました。
質疑の時間はお昼抜きで一気に、と約1時間半、2時前までかかりました。
私にとっても今日は大事なテーマが2つ。

まずは福山市で8月末に起きた2歳女児の暴行死事件です。
かねてから罪のない児童が肉親から虐待で命を落とすなどということは
この広島県では絶対に起こしてはならない、と担当課とは折にふれ
確認してきましたが、その甲斐もなく事件が起こってしまいました。
事件の経過を淡々と説明する当局に、あえて厳しくその結果責任への認識
や反省を問いましたが、やはり罪のない子どもたちを救えるのは
直接コンタクトをとる行政職員しかいません。警察に通報するのも、
強制力を発動するのも現場の行政職員の判断です。

このケースですと課長も申されていましたが
「(職員が女児の顔のあざを確認した)8月25日の時点で、
一歩踏み込んで職権で女児を保護できなかったかどうか、十分検証したい」
という点、救えたかも知れない瞬間があったのではないか、
本当に悔しい思いになります。現時点でこうした危機事例はないのか、
今後の再発防止も含めて十分に検討していただきたいと思います。

もう一つは「出島廃棄物処分場事業に係る事業計画の再検討について」です。
当初計画の海上搬入から陸上搬入への見直しを行うわけですが、
県当局が上げている理由は(1)廃棄物埋立処分量が207万?(平成7年度)
から53万?(平成20年度)に減少していること、
(2)宇品・出島地区周辺の道路網が完成し、道路騒音等の環境基準が
達成できる見込みがあること、
(3)出島の土地利用計画が変更になり陸上部に受入施設の設置
が可能になった、の3点です。
いずれも随分前から私も指摘していましたし、
議会でも議論がなされてきました。

しかし、県当局は決して見直しを口に出さなかっただけなのです。
要は積出施設の設置をめぐって、地元五日市住民の説得に失敗し、
計画を投げ出した、ということに過ぎません。
処分場自体は約600億円かけて22年度末には完成する、
しかし廃棄物を搬入するための積出施設は地元の反対で着工できない、
このままではどうにもならないので陸上搬入を、
というのが本音だと思っています。

問題は果たしてこれで宇品の住民の方々が納得されるのか、という点です。
190万立方メートルの処分場を10年で一杯にするわけですから
年間19万立方メートルを搬入することになります。
365日フル稼働と仮定して一日約520万立方メートルを投入していくことになり、
これは10トントラックで1000台分とのことです。
「毎日1000台の10トントラックが処分場に出入りする」
という事態を地域住民がどう捉えるのか、
これからの誠意ある説明が大事になってきます。

その際最も重要なのは「10年でこの処分場は閉鎖する」
という確約を県からとることです。
今の協定書では「搬入期間を10年とする」となっており、
延長も視野に入れたとしか思えない表現になっています。
課題山積ですが地元の議員としてこれからもしっかりと監視して参ります。



●●2010年9月18日●●


「広島地区同盟主催「第35回ソフトボール大会」。」

朝9時に広島地区同盟主催「第35回ソフトボール大会」開会式
に出席しました(三菱重工構外グランド)。広島地区同盟は、
旧民社党を支援していた民間企業労働組合を中心に
広島友愛同盟という組織がありますが、その広島市版ということで
三菱重工労組や中国電力ユニオンが主力です。
今回は民主党広島県連からも1チーム参加しています。
国会議員の秘書さんを中心に構成されていますが、
頑張っていただきたいとエールを送りました。

あいにく今日はこの後も地域行事が重なっていて
開会式終了後は宇品にとって返しました。
やっぱり昼間はまだまだ暑い、と感じる一日でした。




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