こうじマガジンNO.324 (2011.9.21)     


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 こうじマガジン NO.324

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「2011年9月8日から2011年9月14日までのダイアリー」


●●2011年9月8日●●


「早朝自主トレ。」


ここ3日間自宅から元宇品一周コース、10km約1時間の早朝自主トレ
を楽しんでいます。6時過ぎからの1時間で、気温も涼しくなって
本当に気持ちのいい朝を満喫しています。

今日は午前中、民主党広島県連の調整事務に充てました。
午後からは打ち合わせ数件をこなし、気になるなでしこジャパンの試合を
見ましたが残念ながらドロー。「勝てた試合だったのに惜しかった、悔しかった」
とこういう気持ちも大事にしないといけません。


●●2011年9月9日●●


「事務所のコンピューターシステムを…。」


先日もこのブログでご報告しましたが、事務所のコンピューターシステム
の調子が悪く、最も大事な後援会名簿でさえ影響を受ける可能性がある
とのことで、今日そのシステム改善の打ち合わせを行いました。

かなりの投資が必要になるとのことです。立ち上げて約10年ですから
システム自体の進歩は目まぐるしく、それについていけないことも問題です。
こうした投資は必要不可欠なのですが、頭が痛い問題です。

午後からは民主党広島県連・連合広島事務レベル協議に出席。


●●2011年9月11日●●


「町民運動会と敬老会。」


今日は10年目の9.11、3.11から半年という区切りの日でもあります。
10年前の9.11の時はクアラルンプールにいて、一緒にセミナーに参加していた
アメリカ人と悲しみと怒りを共有したのを覚えています。
そしてビンラディンが暗殺された5月はワシントンDCにいましたから、
何か因縁を感じています。

8時半から宇品東学区の町民運動会に参加。
真夏のような日差しと暑さのなかの開会式でした。
しばらく過ごしてから、今度は宇品学区の敬老会に出席、
祝辞も述べさせていただきました。
何しろ小学校の体育館ですから汗だくになります。

そして夕方の5時半からは学生インターン歓迎会、
さらに19時からは民主党広島県連常任幹事会(於ホテルニューヒロデン)と続きました。


●●2011年9月12日●●


「広島県議会民主県政会政調Cチーム県外調査。」


今日から二泊三日で新潟県へ県外調査です。県議になって最初の県外調査
(建設委員会)が新潟県でしたので、12年ぶりということになります。
当時は広島西飛行場から直行便が出ていて便利でしたが、今はなくなっており
最短コースは伊丹空港からの飛行機ということになります。

朝8時10分の新幹線に乗り、伊丹空港経由で新潟空港に到着したのが
12時過ぎでした。昼食後最初の調査地は「新潟コンベンションセンター 朱鷺メッセ」です。
12年前に調査に来た際、まさに建設中だった施設です。そしてこの構想は
「新潟港ポートルネッサンス21」という計画に基づいています。当時の私のブログ
(平成11年10月17日)を抜粋してみます。

(抜粋開始)「新潟港ポートルネッサンス21」−どこかで聞いたことのあるような事業名です。
広島ポートルネッサンス21、これは広島港の開発計画です。
その内容もコンベンションセンタ‐と国際貿易ターミナル、コンテナ化・大型化に対応した岸壁の整備
と似ています。「これは運輸省が中心に全国で進めている事業で、広島や新潟の歴史や

文化に根づいたものではないんだな、運輸省の呼びかけに応じるかどうかの問題だな」

と思いました。新潟港の使用料収入は17億円(広島港は27億円)ですが、
日本海側の大型港湾ということで、アジア系の荷を中心に平成3年から10年にかけて
コンテナ貨物は3倍以上の伸びを示しています。広島もこのように伸びていけばと思いました。
空港も東京便がないにもかかわらず、100万人強の利用客(広島空港は300万人)、
国際チャーター便も152便と健闘しています(抜粋終了)。

つまり空港も同じような次期に開港している、港湾も同じような計画で大型化・コンテナ化
に対応しようとしているということです。ただ決定的に違うことがあります。
それはこの計画の中核であるコンベンションセンターがこの新潟では完成しているが、

広島では断念せざるを得なかったという点です。そしてこの完成したコンベンションセンターを
今回調査いたしました。2003年5月1日にオープンした
「新潟コンベンションセンター 朱鷺メッセ」は、県有地を利用して国際会議場と展示場が
建設され、総事業費は290億円、さらに隣接して建てられている万代島ビルディング
(31階建てで業務用オフィスとホテル日航新潟が入っている)も総事業費160億円、
こちらは地元財界(長岡市の機械メーカー等が中心)が資金を出して運営しているそうです。

国際会議場は1,000人収容のメインホールと13の会議室、展示場は7800uと
かなり大規模なものです。広島の類似施設と比較して見ますと、広島市南区ある
産業会館が2000u(西館)・2500u(東館)ですから、この展示場の規模の大きさ
がわかります。国際会議場のほうも広島国際会議場が類似施設と言えます。
広島での国際会議は昨年が41件、新潟は13件(この施設ができてから倍以上の伸び)
とのことです。広島国際会議場の使用料収入は約3億円ですが、
新潟コンベンションセンターの年間売り上げは約7億円とのことでした。

展示場の売り上げも含まれていますので比較はできませんが、
会議場の規模自体は新潟のほうが上回っているというのが実感です。
290億円の投資で7億の売り上げというのは採算的には驚くような数字ですが、
公設民営方式といいますか、公共性の部分を差し引いて考えると
日本海側最大規模のコンベンション施設、というのは活性化という面では
一役かっていると言えます。昨年はAPECの部分会議も誘致に成功しています。

広島でもし実現していたら、と想像してみますが、果たして体力(財政力)が
続いていたかどうか、肝心の地元財界の支援はどこまで得られたか、
大型民間資本の投資は受けられたか(例えば大手ホテルの進出など)等
ハードルはかなり高かったと思われます。この新潟の朱鷺メッセ、
これからも注目していきたいと思います。

次の調査項目は新潟空港です。県庁に向いました。新潟空港の利用者数は
平成22年度が約92万人(国内73万、国際19万)となっています。東京便がないことを
考えますと善戦しているのではないでしょうか。そして特徴は北東アジア
(ロシア極東、中国東北部)へのゲートウエイという点です。
残念ながら現在ロシアとの経済交流は冷え切っている状態で、
運休中とのことですが、将来的には有望な市場です。ここを生かせるかどうか、
さらに空港アクセスの向上(軌道系の導入を検討中)等が課題として指摘されています。

あとは小型化、低料金化、地域化といった流れをうまく捉えることが必要でしょう。

この日は新潟泊。


●●2011年9月13日●●


「広島県議会民主県政会政調Cチーム県外調査二日目。」


今日は佐渡島へ移動します。離島振興が調査テーマですが、
何と言っても初めて訪問する地ですので非常に楽しみにしてきました。
最初は新潟港から約1時間のジェットフォイルで移動する予定でしたが、
昨日県庁での空港振興調査の際、就航したばかりの新潟〜佐渡線
(8人乗りの小型機)に是非お乗り下さい(試験運行中で搭乗率が今後に影響する
とのことでした)、とのことで急きょ予定変更、11時発の便で向うことにいたしました。


25分のフライトです。魅力はすぐ前にパイロットが見え、低空飛行のため
非常に景色がいいということです。25分のフライト中存分に絶景を楽しみました。
佐渡市は人口約6万人、海岸線280kmの日本最大の島です。

飛行機で近づいて驚いたのは、収穫前に黄金色に輝く豊かな田園風景です。
コメは3.5万トンの生産量があるそうで、豊かな土地を象徴しています
(広島県は14万トン)。佐渡沖では暖流と寒流が交わる影響で本州に比べると
温暖で降雪量も少ないため、バナナ以外にもほとんどの作物が豊かに育つ
とのことでした。この「豊かさ」がこの島のキーワードになる、と感じました。
トキの森公園、尖閣湾、佐渡金山とまず名所を回りました。

前二つは自然の「豊かさ」、そして鉱山自体は過酷で悲惨な労働現場ですが、
金自体の美しさとそれを生み出す「豊かさ」には感動します。
さらに歴史に目を向けると1221年承久の乱で失脚し佐渡に流された順徳上皇は、
1242年に崩御されるまでの21年間をこの島で過ごしました。
さらに1271年には日蓮が佐渡流罪となり3年間この島で過ごしています。
1234年には世阿弥も流されましたが、詳しい消息は不明とのことでした
(今度「秘花 瀬戸内寂聴」を読んでみます)。不思議なことはこれらの人たちが
しっかりと文化を残していること、そして島の人たちがそれを伝えていること、
まさにこの島の文化の「豊かさ」がそこにあると感じました。さらにこの島には
拉致事件でクローズアップされた曽我ひとみさん一家が住んでいる島です。
このことは明日また書きたいと思います。

4時に社団法人佐渡観光協会を訪問し、離島振興策としての観光について調査しました。

佐渡の入り込み観光客数は平成22年度が約54万人、これはバブル時の
平成3年の約123万人と比較すると半分以下です。この減少に対して
少しでも観光客を増やそうとこの協会では努力していますが、
低下傾向は変わっていません。

私はこの島には観光振興が必要なのだろうか、自問自答してみました。
それはこの島の「豊かさ」があれば、島に残った人たちは豊かな生活ができるはずだ
という考え方があるからです。あえて予算を割いて観光客を呼び込まなくても
生きていけるんじゃないか、と感じました。確かに人口は減少しているし、
高齢化を進んでいます(36%)が、「豊かさ」を満喫する生活が実践できれば、
皆さん戻ってくるんじゃないかと、そんな感じがしました。
「豊かな」島を満喫する生活スタイルは大きな売りになると思いました。

この日は佐渡市泊。


●●2011年9月14日●●


「広島県議会民主県政会政調Cチーム県外調査三日目。」


朝6時過ぎから早朝自主トレ。調査先での自主トレは久しぶりです。
両津湾の景色を満喫しました。

今日は当初広島へ帰るだけの移動日程でしたが、新潟空港への飛行機に
変更したので滞在時間が長く取れることになりました。8時半にホテルを出て
12時の飛行機に間に合うようにいくつか島内を見て回ることになりました。

佐渡歴史伝説館では曽我ひとみさんのご主人ジェンキンスさんに
お会いすることができました。ここのみやげ物売り場にお勤めで、
売られているせんべいは一気にナンバーワンになったそうです。

この島での生活をどう感じておられるのかお聞きすることはできませんでしたが、
昨日のブログでも書いた通り島流しに会った偉人たちの物語がこの島にはありますが、
ジェンキンスさんとお会いしてその残像が浮かんだ気がしました。

複雑な事情を抱えているとはいえ、故郷のアメリカを離れ、北朝鮮を離れ、
この島に暮らすことになった運命には考えさせられるものがあります。
お2人のお子さんも一緒にお住まいだそうで、お一人は保母さんとして、
もうお一人は近くの造り酒屋で働いておられるそうです。

拉致問題を目の前の現実として捉える機会でしたが、
曽我さんが拉致された現場、未だに行方がわからないお母さんの写真、
家族4人が暮らす家、ジェンキンスさん、曽我さん以外の
この島の拉致被害者の方々の写真、何か歴史の現実を突きつけられたような
感じでした。しかし元気に生きている、それを可能にする
この島の「豊かさ」をあらためて感じました。

名残り惜しさを感じながら飛行機で新潟空港へ。
トランジットのわずかな時間の後12時45分の伊丹便で帰路につきました。
広島到着は5時前、非常に得るものの多い県外調査でした。

県外調査の写真をブログにてご覧いただけますので
機会がありましたら、ぜひご覧ください。


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広島県議会議員(南区)
松下政経塾出身

    中原 好治


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