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こうじマガジン NO.956

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≪2026年08月31日から2026年09月02日までのダイアリー≫

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■□□■□□■□□■【 目 次 】 ■□□■□□■□□■

◇連合広島 政策制度要求討論集会
◇産業競争力強化・人手不足対策特別委員会
    県外調査
◇産業競争力強化・人手不足対策特別委員会
  県外調査二日目

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●●●2026年08月31日●●●

<連合広島 政策制度要求討論集会>

今日は午後から討論集会に出席しました。
29項目に及ぶ要求項目の詳細な説明と意見交換、
広島県内で唯一公契約条例を制定している庄原市
の元庄原市議会議員宇江田豊彦氏から、「庄原市
における公契約条例ー制定の経緯と現在の課題ー」
についてのお話をうかがいました。
中小零細企業で物価上昇を上回る賃上げがなかな
か実現していない中、行政自らが公契約において
適切な価格設定を行っていこうという取組で、
自治体にとって今こそ大事な条例だと思っています。
今後も取組を進めて参りたいと思っています。

終了後は西条農業高校へ。
今日からイタリアモデナのラザロ・スパランツァ
ーニ高校から生徒6名が研修に来ています。
3週間余りホームステイをしながら日本の農業等
を学ぶということで、是非充実したものにして
いただきたいと思っています。
今日は引率の先生お二人と、9月8日に訪問する
予定の酔心調理学校の件について意見交換いたしました。
西農との交流を調理部門に広げていこうという
試みで、スパランツァーニ高校には調理製菓部門
があるとのことで、昨年から取組を進めてきました。
ぜひ実現したいと思っています。


●●●2026年09月01日●●●

<産業競争力強化・人手不足対策特別委員会
 県外調査>

今日から一泊二日で県外調査です。
朝7時半広島空港集合、8時5分発の便で新千歳
空港に向かいました。
約2時間のフライトの後新千歳空港着、途中昼食
をとって札幌市内へ。
13時過ぎに最初の調査地、「北海道大学 半導体
フロンティア教育研究機構」を訪問しました。
調査目的は、半導体人材育成についてで、
「半導体プロトタイピングラボ(設計・前工程・
後工程・評価に係る半導体の一連の製造過程を
再現して試作も行う)」も見学しました。

広島大学でもマイクロンを意識して、その本社が
位置するアメリカ・アイダホ大広島キャンパスを
8月に開校しています。
広島大も最大級のクリーンルームを持ち、1期生
は18名でスタートしています。
半導体人材は、米国では2030年までに最大15万
7千人が不足する見通しで(国際半導体製造装置
材料協会)、日本メーカー9社も、24年度から
10年間で約4万3千人の採用が必要と見積もって
います(電子情報技術産業協会)。
北海道では2024年度の半導体関連企業の採用数は
501人と前年度の2倍に膨らみ、30年度には670人
に増えると見込まれています。
今回の調査の大目的は明日訪問予定のラピダスで
すが、その影響が北海道全体に及んでいることが
よくわかりました。

二ヶ所目の訪問先は、経済産業省 北海道経済産
業局で、「北海道半導体人材育成等推進協議会に
おける人材育成・確保の取組等」について調査しました。
政策的には、「AI・半導体 戦略産業クラスター
計画(北海道地域)」というものです。
ラピダスがその中心ですが、目標設定がしてあります。

官民設備投資額 
KGI 7兆270億円(2040年)
KPI 5兆3560億円(2030年時点累積額)

付加価値増価額 
KGI 31兆3591億円(2040年)
KPI 10兆4530億円(2030年時点累積額)

こう並べるとよくわかりませんが、広島県の付加
価値額が約3兆円、北海道の付加価値額が1.8兆円
になります。
2030年まで4年ありますので、年間2.5兆円となります。
現在の付加価値額より7千億円づつ増えることに
なりますが、これはかなりチャレンジングな数字
だと思います。

人材育成数
KGI 12,805人  (2040年時点累積数)
KPI  424人  (2026)
             670人     (2030年度)
             976人     (2035年度)
          1,283人     (2040年度)

かなり明確な目標を設定していることがわかります。
広島県ではどう目標設定しているのか、半導体
施策にに関して洗い直してみたいと思っています。
この日は札幌泊。

中原好治の「こうじブログ」に写真掲載


●●●2026年09月02日●●●

<産業競争力強化・人手不足対策特別委員会
 県外調査二日目>

2日目はいよいよRapidas(株)IIMの訪問です。
日本の半導体産業は1990年代までは世界のトップ
シェアを占めていました。
1999年に設立されたエルピーダメモリ
(NECと日立のDRAM事業部門が統合)がまさに
その象徴的な存在です。
2003年に広島県に工場を建設しましたが(当時の
藤田知事はこの1兆円規模の工場誘致成功は最大
の成果と言われておりました)、2012年には会社
更生法適用、2013年にマイクロンの完全小会社に
なりました。
この間の経緯、なぜ日本の半導体産業は急速に
衰退したのか、について、アメリカの半導体
メーカのトップは3つの点を指摘しているそうです。
イノベーション力の欠如、ブランドイメージの
低下、市場の変化に対応できなかった、の3点です。
ただ残念だったで済ますわけにはいかず、日本の
半導体産業の復活を期して14人からスタートし、
トヨタ、ソニー、NTT、ソフトバンク、NEC、
デンソー、キオクシア、三菱UFG銀行8社の支援を
受け、2022年8月にRapidas(株)が設立されました。

今回の調査で「なぜ今半導体の世界最先端に
チャレンジできるのか」という謎が解明できました。
半導体産業は工程や種類が多くあります。
前述したDRAM(情報の記憶)の分野では、マイ
クロンが21.6%のシェアを持っています
(1位は韓国のSamsungで39.3%)。
同じく記憶装置のHBM(データセンター用)では、
マイクロンが35.0%のシェア、韓国のSK hynixが
57%のシェア、USB等の記憶装置では、日本の
キオクシアが14.9%のシェアを持っています
(トップシェアはSamsungの32.9%)。
これらは半導体の「メモリ」分野になります。
あと「アナログ分野」(物理現象を、デジタル
情報に置き換える)があり、たとえばイメージ
センサではソニーが49.5%のシェアを持っています。
そして今回Rapidasが勝負をかけるのが、
「ロジック分野」になります。
高度な計算・情報処理を行うプロセッサにおいて
はアメリカのNVIDIAが34.0%のシェアを持って
いますが、Rapidasが狙うのはファウンドリ
(受託製造、半導体のチップの製造を他社からの
委託で請け負う製造専業のロジック半導体メーカ
ー)の分野になります。
ここでは有名なTSMCが65.5%のシェアを持って
いますが、Rapidasがここに挑戦できる理由は、
「ロジック半導体の構造の変遷」にあります。
半導体の構造は、45ナノの世界から25ナノの世界
、そして現在では2ナノの世界へと進化しています。
それぞれ大変な技術的ブレイクスルーがあった
わけですが、2ナノの世界への近道としてIBMが
開発した、Gate-All-Aroundという技術が決定的で、
RapidasはIBMと連携することで、一足飛びに
2ナノの世界に突入することができる、という
ことのようです。
さらにAIの進化が、自動運転やフィジカルAIと
言った「推論(inference)」を反映する時代に入っ
て、ますますこのファウンドリが重要になって
くるとのことで、Rapidasは世界最速での半導体の
受託製造を実現するとのことでした。
2027年に2ナノ世代ロジック半導体の量産に入ります。
*1ナノメートルは100万分の1ミリ
建設中の工場内には入れませんでしたが、2023年
から建設はスタートし、2024年にはクリーンルー
ムが稼働しているようです。工場とは呼ばず、
Innovative Integration for Manugacturing IIM
(イーム)と呼ばれています。
日本の半導体産業の復権をかけた挑戦になります
が、これを率いる小池淳義氏は呉三津田高校出身
とのことで、是非とも頑張っていただきたいと
思います。
大きな刺激を受けた調査でした。
終了後は新千歳空港に移動し(IIMからバスで10分
あまり)、12時過ぎの便で羽田空港経由で広島
空港に戻りました。
非常に有意義な調査だったと思います。


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広島県議会議員(南区)
松下政経塾出身

中原 好治