こうじマガジン 2001.8.7  

 7月19日(木)、6月に就任して初めての生活福祉保健委員会が開かれました。
広島県議会の場合、議会閉会中でも月1回委員会が開催され、
所管の事項についての質疑が可能です。
早速出島の埋立処分場のことについて、2点質問いたしました。

1つは、なぜ出島に処分場が必要なのか、という点、
もう一つは内護岸の整備について、です。
議論のポイントはやはり住民合意をどうとるか、という点です。
何をもって住民の理解が得られたと事業者である広島県は判断するのか、
明確な基準はありませんし、
法律上は住民合意が設置の条件にはなっておりません。
一人の反対者がいても事業が進められないということであれば、
こういった迷惑施設はどこにもつくれないということになるでしょう。

 では、関係住民の1割(今回の場合、
県は宇品西・海岸、出島、元宇品を関係地域としており、
約1万人が居住しているので1000人ということになる)が反対したらどうだろう、
2割だったら、3割だったらと考えてしまいます。
私自身もこの地域に住む県議会議員として、
どう判断して議論していくべきなのか、迷うところです。

 また住民の意思表示の手段も決定的なものはありません。
岡山県の牛窓町の場合、産廃処分場推進派の町長の落選、
推進派の県会議員の落選と、住民の意思が選挙を通じて示され、
岡山県は事業計画の白紙撤回に追いこまれています。

しかし、広島市のように120万人の大都市であれば、
広島市長の選挙や定数が複数の県議選、市議選では、
意思表示は困難となります。
反対署名や要望書を直接知事・市長にもっていったところで、
考慮します、で終わってしまいます。

 何よりも、関係住民の方々の意思自体、確認をする手段がないわけです。
住民運動の進め方の問題になってくるとは思いますが、
反対と意思表示をしてくれる関係住民がどれくらいいるのか、
また、関係地域外の県民の方々に我々の主張が受け入れられるのか、
常に不安との戦いにさらされることになります。
そこには強力なリーダーシップが必要ですし、
運動を盛り上げるためのエネルギーも必要です。

現在10数名で県当局・市当局と勉強会をしておりますが、
こういった議論の積み重ねと、具体的な住民運動と、
両面から動いていかなければ活動としては弱いと思っております。
いかに多くの方々に共感していただくのか、
来週は五日市の処分場の見学があります。
現場感覚で判断していこうと思います。


7月9日(月) 「21世紀のヒト・自然そして食を考えるシンポジウム」
(アステールプラザ、参加者60名)にパネラーとして出席しました。
ネパールでボランテイアを続けておられる
垣見一雅さんのお話には感動いたしました。
山が好きでエベレストに何度か行っているうちに、
ボランテイアをしながら現地で生活されることになったそうです。
子どもたちに何を教えるかという部分では、
経済的な知識を教えることによって、
素朴さや笑顔を忘れてしまう現実も考えさせられました。

<活動報告>
7月10日(火) カナダ協会総会出席
7月11日(水) 産廃処分場問題勉強会(県庁)
7月12日(木) 産廃処分場問題勉強会(市役所)
7月13日(金) 宇品内港地区について会合
7月14日(土) 介護保険について原稿作成
7月15日(日) 介護保健について原稿作成
7月16日(月) 岩国市へ
7月17日(火) 宇品東にグループホームを開設する轄L島ガスと会合
7月18日(水) 事務処理
7月19日(木) 生活福祉保健委員会
7月20日(金) 福本じゅんいち事務所
7月21日(土) 廿日市市へ
7月22日(日) 家族と過ごす

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