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 9.県議会と市議会の違いについて

平成11年7月24日 

 「県会だと力が有り余って困るんじゃないの」−ある若手市議の方から声をかけられました。
また、檜山議長就任パーテイの席でも、「どうや、市議の時よりヒマじゃろうが」と中堅市議に話しかけられました。確かに政令指定都市における県議の役割というのは、非常に限定されて参ります。県の事業としては、警察行政・教育行政(主に高等学校以上)・
港湾・河川(主に高潮対策)・急傾斜地対策などです。その他の事業においては、政令市においては予算措置についても国と直結しており、県は補助金を出すだけの役割です。市議時代には、政令市の県議は現状の人数必要なのだろうかと思っておりました。しかし、市民の方々から見ると、県議も市議も変わりなく、困ったことは相談にこられますし、得票数も多いわけですから、市民相談の件数も市議時代よりも多くなりました。従って、けっしてヒマではないですし、市役所・区役所に足を運ぶ回数も多くなりました。

 先日久しぶりに市議会事務局を訪ねました。市議を辞めて6年が経ちましたが、当時の職員の方が3人ほど残っておられて、懇親会を計画しました。そこで市議会と県議会の違いについて話し合ったわけです。議事の進め方・権力構造・議員としての資質等、私が考えております問題意識を話し合ったわけですが、県会のほうがセレモニー化が進んでいるということ(自民党が一枚岩で、権力構造が明確)、従って少数意見の尊重や議論の場の提供・情報公開という面で市会のほうが開かれている、という点で意見が一致いたしました。

県会の場合、住民に密着していないという点では、議案や議員の一般質問は抽象的になりがちで、議論が白熱しにくい面もあります。しかし、定例会での議案の採決は一括採決で、個別の議案についての討論がなく、5人以上の会派に所属しなければ意見表明すら困難な状況です。「地方議員には何ができるのか」という大きな問題にもつながっていきますが、広島県や広島市の今後について議員がどうやって影響力をもっていくのか大事な論点です。議員歴だけを誇るのではなく、また地域のお世話活動に終始するのではなく、県政・市政に一定の方向づけができるような影響力をどうつくっていくか今後とも真剣に取り組んで参りたいと考えております。


<今週の活動>

7月19() 建設委員会

7月20() 正道会館イベント

7月21() 市議会事務局との懇親会

7月22() 箱上県議御尊父葬儀

7月23() 中小企業家同友会パーテイ

7月
24() 資料整理等

7月25() そうじの会(楠那中)


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