未来潮流バックナンバー

 11.建設委員会県内視察

平成11年8月7日 

 「公費のムダづかい」とよく指摘をされる議員視察が、8月45日の日程でございました。公費を使っての視察については、しっかりとご報告しておかなければならないと思いますので、今回はその成果につきましてご報告します。

 今回の2日間にわたる視察では、「人間と自然との共生」というテーマを考えさせられました。人間の生活は自然との闘いであり、いかに共生していくか、これは都市のあり方やミクロのまちづくりに大きく影響してきます。

1日目は、先日の集中豪雨での被災地調査でした。広島土木事務所管内から始め、東広島、三原と移動していきました。先般のレポートでもご報告しました通り、現場に立ってあらためて土砂災害の恐ろしさを痛感しました。かなり補修工事は進んでいましたが、ここに家があったとか、この家に住んでいた方が亡くなったという説明を受けると、自然の力の大きさ・怖さを実感します。1.5万リューべ(?)の土砂が流れ出す力は、人工の壁を簡単に破っていきます。東広島と三原では河川の増水による堤防決壊、それによる床上・床下浸水、農作物の被害が起こっていました。3つの土木事務所管内の被害額110億円、いずれも復旧には3年にわたる工事を要するわけです。

2日目は、福山土木事務所管内の施設見学と各市町村の要望事項の聞き取りという日程でした。1500億円に上る芦田川流域下水道事業、150億円の港湾整備事業、幹線道路整備等の事業見学と説明を受けました。その中で興味を持ったのは、二級河川手城川河川改修事業です。

私の地元宇品も海抜
0メートル地帯で、豪雨や台風による高潮でよく浸水被害を受けていました。瀬戸内海の沿岸都市は、どうしても海に向かって干拓・埋立てによって発展してきたわけで、共通の課題を負っているわけです。この手城川流域も農地として干拓された土地が都市化によって住居地域になったため、海抜0メートル地帯ができたわけです。河口部分は海面のほうが高いためせき止められ、流れてくる水をポンプによよってかきだすわけです。それでも豪雨だとあふれだしてしまうので、新しいポンプ場が必要なわけです。これにより回避される被害は320億円、3万人とのことです。

「自然との共生」について考えさせられる視察でした。地元でしっかりとこの視察を生かして参ります。



(今週の活動)

8月2日() 新宅工務店懇親会

8月3日() 労働組合あいさつ廻り

8月4日() 県内調査(被災地視察)

8月5日() 県内調査(福山市)

8月6日() 平和祈念式参加

8月7日() 大竹市議選応援

8月8日() 地域団体の月例会出席


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