未来潮流バックナンバー

 42.教育問題について(2)

平成12312

  今回は315日(水)の予算特別委員会で質問する予定の教育問題についてご報告します。 私は、先日310日(金)広島市立宇品中学校の卒業式に行ってまいりました。素晴らしいセレモニーで私自身感動したわけですが、卒業生の代表が「宇品中学校3年間の思い出」を語る部分がございました。青少年野外活動センターでの野外活動、バレーボールのクラスマッチ、修学旅行、老人ホームや保育園の訪問等自ら動き、考え、協力してみんなで作り上げていく、そんな体験型の人間同志のふれあいが感じられる活動が心に残っているわけです。個人個人では、またいろんな思い出ができたことでしょう。

 知事は先日の予算説明で、確かな学力の定着と豊かな人間性の育成を学校教育に求められるものとされています。私はこれからの教育のキーワードは、「バーチャルとリアル」であると考えております。私たちの大人社会全体が、効率化の方向に向かっている、それを支えているのが情報技術やバイオ技術であり、さらなる「便利さ」の追求で経済が成り立っているわけです。コンビニから始まってFax・携帯電話・インターネット・電子取引等、欲望をいかに効率的に満たすかという視点で社会が動いているわけです。これがバーチャルな世界で、結果がすぐに出ないこつこつと積み重ねる小さな努力は評価せず、何かが手に入るまでの手間をいかに省くかを考え、その過程でおこる出会いや対立・矛盾をどう避けるかという世界です。リアルな世界というのはその逆で、物事はなかなかうまくいかない、結果ではなく過程重視といいますか、人間の暖かさや冷たさ、生・老・病・死といったものに触れていく、小さなことにも心をこめて、決して効率が最大の価値ではわけです。

 子どもたちは高校や大学を卒業して社会に出ると、「効率化の時代」を生きていくために当然バーチャルなものを身につけていかなければなりません。ワードやエクセルの操作、メールのやり取りといったものは就職の最低条件になっていくでしょう。だからこそ義務教育期間において、また高校教育においてこのバーチャルとリアルのバランスをどうとっていくのか、という問題こそこれからの課題ではないかと思うわけです。そういった視点から私は県の作成した「21ひろしま教育プラン」の中にある、開かれた学校づくりと情報教育の2点について質問していきたいと思います。

(今週の活動)

36()  一般質問 

37()  安全保障について講演 

38()  建設委員会 

39()  建設委員会  

310() 宇品中学校卒業式 

311() 家族と過ごす 

312()  未来潮流レポート作成 


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